マイクロブタを飼育していると、『歯は何本あるの?』『犬歯が伸びてきたけど大丈夫?』といった疑問が出てきますよね。実は、マイクロブタの歯は永久歯44本もあり、特に犬歯は一生伸び続ける特徴があります。適切なケアを怠ると、歯周病や歯根膿瘍などのトラブルにつながることも。この記事では、歯の本数や生え変わりの時期、日常的なケア方法、犬歯カットの判断基準まで、飼い主が知っておくべき情報を徹底解説します。
【結論】マイクロブタの歯は永久歯44本|犬歯は一生伸び続ける

マイクロブタの永久歯は全部で44本あります。
生まれたときには乳歯28本が生えており、生後3〜12ヶ月かけて永久歯44本に生え変わります。
特に注目すべきは犬歯(牙)が常生歯であるという点です。
常生歯とは、一生涯伸び続ける歯のことで、げっ歯類の前歯と同じような性質を持ちます。
犬歯は上下に4本あり、特にオスの犬歯は大きく発達するため、定期的な観察とケアが必要です。
放置すると口腔内を傷つけたり、歯根膿瘍などの深刻な病気につながる可能性があります。
また、マイクロブタは雑食性で食べカスが歯に付着しやすく、歯石や歯周病のリスクが高い動物です。
飼い主として、歯の本数や特性を理解し、適切なケアを行うことが健康な生活を支える第一歩です。
マイクロブタの歯の本数と種類|構造を図解でわかりやすく解説

マイクロブタの歯の構造は、雑食性の食性に適した形になっています。
歯は大きく分けて4種類あり、それぞれが異なる役割を持ちます。
以下、乳歯から永久歯への変化、各歯の役割、犬歯の特徴、性別による違いを詳しく解説します。
乳歯28本から永久歯44本へ|歯の内訳と配置
マイクロブタは生まれたときから乳歯28本が生えています。
参考:mipig owners – ブタさんの歯磨きについて
その後、生後3〜12ヶ月の間に乳歯が抜けて永久歯44本に生え変わります。
永久歯の内訳は以下の通りです。
- 切歯(前歯):上下合わせて12本
- 犬歯(牙):上下合わせて4本
- 前臼歯:上下合わせて16本
- 後臼歯(奥歯):上下合わせて12本
配置としては、前方に切歯と犬歯があり、その奥に前臼歯、最も奥に後臼歯が並びます。
この配置により、前歯で食べ物を噛み切り、奥歯ですりつぶすという効率的な食事が可能になります。
乳歯が抜ける瞬間を撮影した動画も公開されており、飼い主にとっては貴重な成長の記録となります。

4種類の歯と役割|切歯・犬歯・前臼歯・後臼歯
マイクロブタの歯は、それぞれ異なる役割を持ちます。
切歯(前歯)は、食べ物を噛み切る役割を担います。
野菜や果物をかじるときに主に使われる歯で、比較的小さく平たい形状をしています。
犬歯(牙)は、食べ物を引き裂いたり、防衛に使われる歯です。
野生では敵を威嚇したり、硬い食材を割るために使われますが、ペットとしてのマイクロブタでは主に成長の管理対象となります。
前臼歯は、食べ物を砕く役割を持ちます。
犬歯と後臼歯の間に位置し、食べ物を細かくする中間的な機能を果たします。
後臼歯(奥歯)は、食べ物をすりつぶす最も重要な歯です。
牛やヤギなどの草食動物と同様、マイクロブタも雑食性ながら植物性の食材を多く摂取するため、臼歯が発達しています。
これらの歯が連携することで、マイクロブタは多様な食材を効率よく咀嚼できます。
犬歯(牙)が一生伸び続ける理由と飼育上の注意点
マイクロブタの犬歯は常生歯であり、一生伸び続けます。
これは、野生環境では硬い食材を噛むことで自然に摩耗していたためです。
しかし、ペットとして飼育される場合、柔らかい食事が中心となり、摩耗が不足して犬歯が伸びすぎることがあります。
伸びすぎた犬歯は、口腔内の粘膜や上顎を傷つけるリスクがあります。
また、犬歯は下顎骨内に深く埋まっているため、放置すると歯根膿瘍などの深刻な病気につながる可能性があります。
飼育上の注意点としては、以下が挙げられます。
- 定期的に犬歯の長さと向きをチェックする
- 伸びすぎている場合は獣医師に相談する
- 硬い野菜やおもちゃを与えて自然な摩耗を促す
- 特にオスは犬歯が大きく伸びやすいため注意する
犬歯の管理は、マイクロブタの健康維持に欠かせない重要な項目です。
オスとメスで犬歯の大きさはどう違う?
マイクロブタの犬歯は、オスの方が明らかに大きく発達します。
これは、野生のイノシシやブタが持つ性的二形(性別による形態の違い)の名残です。
オスの犬歯は、縄張り争いやメスを巡る競争で武器として使われていたため、より大きく鋭く成長します。
メスの犬歯も常生歯ですが、オスほど急速に伸びることは少なく、管理の頻度も比較的低めです。
ただし、メスでも伸びすぎる個体はいるため、性別に関わらず定期的なチェックが必要です。
オスを飼育している場合は、生後6ヶ月を過ぎた頃から犬歯の成長が顕著になるため、早めに獣医師と相談しておくと安心です。
参考:YouTube – オスのマイクロブタの牙削りが大変すぎる…

マイクロブタの歯の生え変わり|時期・症状・飼い主がすべき対応

マイクロブタの歯は、生後3〜12ヶ月の間に乳歯から永久歯へと生え変わります。
この時期は人間の乳幼児と同じように、歯がムズムズして不快感を覚えることがあります。
飼い主として、生え変わりのサインを見逃さず、適切にサポートすることが大切です。
生え変わりのタイムライン|生後3〜12ヶ月の変化
マイクロブタの歯の生え変わりは、おおむね以下のスケジュールで進行します。
- 生後3〜4ヶ月:切歯(前歯)が抜け始める
- 生後5〜6ヶ月:犬歯と前臼歯の生え変わりが進む
- 生後7〜9ヶ月:後臼歯の生え変わりが本格化
- 生後10〜12ヶ月:永久歯44本が完全に揃う
個体差があるため、多少前後することもありますが、1歳頃までにはほぼすべての永久歯が生え揃います。
乳歯が抜ける瞬間を目撃できることもあり、食事中にポロリと落ちることがあります。
参考:YouTube – 大人になってポロッと歯が抜ける瞬間
この時期の記録を写真や動画で残しておくと、後で振り返る楽しみにもなります。
生え変わり期に見られる行動と体調の変化
歯の生え変わり期には、以下のような行動や体調の変化が見られます。
- 噛み癖の増加:歯がムズムズするため、家具やおもちゃを噛む頻度が増える
- 食欲の低下:歯が痛んだり違和感があるため、一時的に食欲が落ちることがある
- よだれの増加:口の中の不快感からよだれが多くなる
- 口元を気にする仕草:前足で口元を触ったり、床に口をこすりつける
これらは正常な反応ですが、食欲不振が数日続く場合や、口から出血がある場合は獣医師に相談しましょう。
また、噛み癖対策として、噛んでも安全なおもちゃを与えることが有効です。
硬すぎるものは歯が折れる原因になるため、適度な硬さのものを選びます。
乳歯遺残に注意|歯並びの異常を見つけたら早めに受診
乳歯遺残とは、永久歯が生えてきても乳歯が抜けずに残ってしまう状態です。
この状態が続くと、歯並びが悪くなったり、歯と歯の間に食べカスが詰まりやすくなり、歯周病のリスクが高まります。
特に犬歯や前臼歯で乳歯遺残が起こりやすいため、生後6〜8ヶ月頃には口の中を定期的にチェックしましょう。
乳歯遺残を発見したら、早めに動物病院を受診してください。
多くの場合、簡単な処置で乳歯を抜くことができますが、放置すると永久歯の成長に悪影響を及ぼします。
エキゾチックアニマル専門医であれば、マイクロブタの歯科処置に慣れているため安心です。
マイクロブタの歯を健康に保つケア方法3選

マイクロブタの歯の健康を守るためには、日常的なケアが欠かせません。
ここでは、自宅で実践できる3つのケア方法を紹介します。
週2〜3回の歯磨きで歯石・歯周病を予防する
マイクロブタの歯磨きは、週2〜3回を目安に行うのが理想です。
歯磨きは歯石の付着を防ぎ、歯周病の予防に非常に効果的です。
参考:mipig owners – ブタさんの歯磨きについて
歯磨きの手順は以下の通りです。
- マイクロブタをリラックスさせる(おやつを使ってもOK)
- ペット用歯ブラシまたはガーゼを指に巻く
- 歯ブラシに水を含ませ、やさしく歯の表面をこする
- 特に奥歯や歯茎の境目を重点的にケアする
- 終わったらご褒美を与えて褒める
最初は嫌がることもありますが、少しずつ慣れさせることが大切です。

犬や猫用の歯磨きペーストは使用できますが、人間用の歯磨き粉は絶対に使わないでください。
硬い野菜やおもちゃで自然な歯の摩耗を促す
歯磨き以外にも、硬めの野菜やおもちゃを与えることで、歯の自然な摩耗を促すことができます。
おすすめの野菜は以下の通りです。
- ニンジン(生または茹でたもの)
- 大根(茹でて柔らかくしすぎないこと)
- カボチャ(蒸したもの)
- セロリ(繊維質が歯の汚れを落とす)
ただし、硬すぎるものは歯が折れる原因になるため注意が必要です。
ブロック状の硬いおもちゃや、消化できない素材のものは避けましょう。

おもちゃを選ぶ際は、ペット用として販売されている安全なものを選び、遊んでいる様子を見守ることが大切です。
月1回の口腔チェックで異常を早期発見する
自宅での月1回の口腔チェックは、歯のトラブルを早期発見するために非常に有効です。
チェックポイントは以下の通りです。
- 歯の色:黄ばみや茶色い汚れ(歯石)がないか
- 歯茎の色:ピンク色が正常、赤く腫れていたら歯周病の可能性
- 口臭:強い異臭がある場合は歯周病や歯根膿瘍の疑い
- 犬歯の長さ:伸びすぎていないか、口の中を傷つけていないか
- 歯並び:乳歯遺残や歯の欠損がないか
チェックの際は、明るい場所でマイクロブタの口をやさしく開けて観察します。
嫌がる場合は無理せず、おやつを使ってリラックスさせながら少しずつ慣れさせましょう。
異常を見つけたら、早めに動物病院を受診することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
マイクロブタの犬歯が伸びすぎたときの対処法|カットの判断基準と費用

犬歯が伸びすぎると、口腔内を傷つけたり、歯根膿瘍などの深刻な病気につながります。
ここでは、犬歯カットの判断基準、費用、対応病院の探し方を解説します。
自分でカットは絶対NG|獣医師に依頼すべき理由
犬歯のカットは、絶対に自分で行わないでください。
犬歯には神経や血管が通っており、誤った方法でカットすると以下のリスクがあります。
- 大量出血
- 激しい痛みによるストレス
- 感染症の発症
- 歯根へのダメージ
犬歯は下顎骨の深い部分まで埋まっているため、専門的な知識と技術が必要です。
犬歯カットは必ず獣医師に依頼し、麻酔下で安全に行ってもらいましょう。
犬歯カットの費用相場と処置頻度の目安
犬歯カットの費用は、動物病院や処置内容によって異なりますが、1回あたり1万〜3万円程度が相場です。
費用の内訳は以下の通りです。
- 麻酔費用:5,000〜10,000円
- 犬歯カット処置:5,000〜15,000円
- 術後の薬代:1,000〜3,000円
処置頻度は、オスの場合年に1〜2回が目安です。
メスは伸びるスピードが遅いため、年に1回程度で済むことが多いです。
定期的な健康診断の際に犬歯の状態もチェックしてもらい、必要に応じて処置を受けるのが理想です。
参考:YouTube – オスのマイクロブタの牙削りが大変すぎる…
対応病院の探し方|エキゾチックアニマル専門医を見つけるコツ
マイクロブタの犬歯カットは、エキゾチックアニマル専門医に依頼するのが最も安心です。
一般的な犬猫専門の動物病院では、マイクロブタの処置経験が少ない場合があります。
病院を探す際のコツは以下の通りです。
- インターネットで『エキゾチックアニマル 動物病院 + 地域名』で検索
- マイクロブタ専門の飼育コミュニティやSNSで情報収集
- 事前に電話でマイクロブタの対応可否を確認
- 初診時に犬歯カットの実績を聞いておく
また、歯科専門の獣医師がいる病院であれば、さらに安心です。
信頼できる病院を見つけておくことで、緊急時にも迅速に対応できます。
マイクロブタの歯に関するトラブルと対策

マイクロブタの歯には、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
ここでは、よくある3つのトラブルとその対策を紹介します。
歯ぎしりをする原因と対処法
マイクロブタが歯ぎしりをする原因は、主に以下の3つです。
- リラックスしている:満足しているときに見られる正常な行動
- ストレス:環境変化や不安によるストレス反応
- 歯の不快感:歯の生え変わりや歯周病による違和感
リラックス時の歯ぎしりは問題ありませんが、頻繁に続く場合はストレスや歯のトラブルを疑いましょう。
対処法としては、以下が有効です。
- ストレス源を取り除く(騒音、温度変化など)
- 口腔内をチェックして歯周病や歯石がないか確認
- 異常があれば獣医師に相談
歯ぎしりの頻度や状況を観察し、必要に応じて専門家の診断を受けることが大切です。
噛み癖は歯の問題?行動の問題?見分け方と対応
マイクロブタの噛み癖は、歯の問題と行動の問題の両方が考えられます。
歯が原因の場合、以下のサインが見られます。
- 生後3〜12ヶ月の生え変わり期に噛み癖が増える
- 特定のものを執拗に噛む(硬いものを好む)
- 口元を気にする仕草が見られる
この場合、噛んでも安全なおもちゃを与えることで改善します。
行動が原因の場合、以下のサインが見られます。
- 特定の人や状況で噛む(攻撃性や遊び)
- 噛んだ後に興奮した様子を見せる
- 生え変わり期以外でも継続している
この場合、しつけやトレーニングで改善する必要があります。
噛まれたらすぐに『ダメ』と低い声で叱り、噛むのをやめたら褒めることを繰り返しましょう。
口臭・歯石が気になるときのチェックポイント
口臭や歯石は、歯周病や歯根膿瘍のサインである可能性があります。
以下のチェックポイントで異常がないか確認しましょう。
- 歯の表面に茶色や黒い汚れ(歯石)が付着していないか
- 歯茎が赤く腫れていないか
- 口臭が強く、腐敗臭がしないか
- 食事中に痛がる様子がないか
歯石が付着している場合、動物病院で歯石除去を受ける必要があります。
参考:横浜エキゾチック動物病院 – マイクロブタの歯石除去・歯冠修復
歯石除去は麻酔下で行われるため、事前に健康診断を受けてから処置を受けます。
参考:YouTube – 【マイクロブタオーナー必見】マイクロブタの歯石取りについて
日頃から歯磨きを習慣化することで、歯石の付着を予防できます。
マイクロブタの歯に関するよくある質問

ここでは、マイクロブタの歯に関してよく寄せられる質問に回答します。
Q. マイクロブタは虫歯になりますか?
**A:** マイクロブタは虫歯になることはほとんどありません。虫歯の原因となるミュータンス菌は、主に糖分を餌にして酸を産生しますが、マイクロブタの食事には糖分が少ないためです。ただし、歯周病や歯石の付着は非常に起こりやすいため、定期的な歯磨きとケアが必要です。
Q. 歯磨きを嫌がる場合はどうすればいい?
**A:** 歯磨きを嫌がる場合は、少しずつ慣れさせることが重要です。最初は指に濡れたガーゼを巻いて、歯の表面を軽く触るところから始めましょう。徐々に歯ブラシに移行し、毎回終わった後にご褒美を与えて『歯磨き=良いこと』と認識させます。どうしても嫌がる場合は、硬めの野菜や専用おもちゃを与えて自然な摩耗を促す方法も有効です。
参考:YouTube – 口が臭いマイクロブタに歯磨きしたら……
Q. 犬歯を切らないとどうなりますか?
**A:** 犬歯を切らずに放置すると、以下のリスクがあります。
- 口腔内の粘膜や上顎を傷つける
- 歯根膿瘍などの感染症を引き起こす
- 食事や日常生活に支障をきたす
特にオスは犬歯が急速に伸びるため、定期的に獣医師に診てもらい、必要に応じてカット処置を受けることが大切です。
参考:YouTube – 大暴れするので寝ている間にミニブタの伸びた牙を切る!!
Q. 犬や猫用の歯磨きグッズは使える?
**A:** 犬や猫用の歯ブラシや歯磨きペーストは、マイクロブタにも使用できます。ただし、人間用の歯磨き粉は絶対に使わないでください。人間用の歯磨き粉にはフッ素やキシリトールなど、動物にとって有害な成分が含まれています。ペット用の製品を選び、マイクロブタの口のサイズに合った歯ブラシを使用しましょう。
まとめ

マイクロブタの歯について、重要なポイントをまとめます。
- マイクロブタの永久歯は44本で、犬歯は一生伸び続ける常生歯
- 生後3〜12ヶ月で乳歯28本から永久歯44本に生え変わる
- 週2〜3回の歯磨き、硬い野菜やおもちゃの活用、月1回の口腔チェックが健康維持の鍵
- 犬歯が伸びすぎた場合は自分で切らず、必ず獣医師に依頼する
- 歯石や歯周病、歯根膿瘍などのトラブルを防ぐため、日常的なケアと定期受診が不可欠
マイクロブタの歯の健康は、全身の健康に直結します。
日々のケアを習慣化し、異常を感じたら早めに動物病院を受診することで、愛らしいマイクロブタとの健やかな生活を長く楽しむことができます。


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