マイクロブタを飼い始めて、『うちの子のおしっこの量って正常なの?』『1日に何回トイレに行くのが普通?』と不安になったことはありませんか?マイクロブタは犬や猫と比べて尿量が非常に多く、排尿に関する知識が健康管理の重要なポイントになります。この記事では、体重別の正常な尿量・排尿回数から、異常サインの見極め方、自宅での測定方法、動物病院の受診基準まで、マイクロブタの尿に関する疑問を徹底的に解説します。
マイクロブタの正常な尿量と排尿回数【体重別早見表つき】

マイクロブタの尿量を把握することは、健康状態を知る重要な手がかりになります。
個体差や飼育環境によって変動はありますが、体重に応じた正常値の目安を知っておくことで、異常の早期発見につながります。
一般的にマイクロブタは、犬や猫と比較して体重あたりの尿量が多い動物です。
これはブタの腎臓機能や代謝特性によるもので、飼育する上で必ず理解しておくべきポイントです。
体重別の1日の尿量目安一覧
マイクロブタの1日の尿量は体重によって大きく異なります。
以下の表は、体重別の正常な尿量の目安をまとめたものです。
| 体重 | 1日の尿量目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 5kg未満(子ブタ) | 200〜400ml | 成長期で代謝が活発 |
| 5〜10kg | 400〜700ml | 若い個体の標準的な量 |
| 10〜20kg | 700〜1,200ml | 成体の平均的な範囲 |
| 20kg以上 | 1,200〜2,000ml以上 | 大型個体では2リットルを超えることも |
実際の尿量は、飲水量や食事内容、気温、運動量によって変動します。
特に暑い季節は水分摂取が増えるため、尿量も増加する傾向があります。
体重20kgのマイクロブタの場合、2リットルのペットボトル1本分のおしっこをすることもあるという点は、飼育前に必ず理解しておくべき事実です。
参考:マイクロブタの飲水量と尿量の関係を解説した動画では、実際の尿量が視覚的に理解できます。
排尿回数は成体で3〜6回が目安
マイクロブタの1日あたりの排尿回数は、成体で3〜6回程度が正常範囲とされています。
子ブタの場合は膀胱が小さいため、もう少し頻繁に排尿することがあります。
排尿回数は個体差が大きく、トイレのしつけ状況や生活リズムにも影響されます。
- 朝起きた直後に1回
- 食後に1〜2回
- 夕方から夜にかけて1〜2回
- 就寝前に1回
このような排尿パターンが一般的ですが、個体によって異なります。
重要なのは、普段の回数と比べて急激に増減していないかを観察することです。
いつもは4回程度なのに突然10回以上になった、逆に丸1日排尿がないといった変化は、病気のサインかもしれません。
子ブタと成体で尿量・回数はどう違う?
マイクロブタの尿量と排尿回数は、成長段階によって大きく変化します。
【子ブタ期(生後6ヶ月まで)】
- 排尿回数:1日7〜10回以上
- 1回あたりの尿量:50〜100ml程度
- 膀胱容量が小さく、頻繁に少量ずつ排尿
- トイレトレーニング中は失敗も多い
【若年期(生後6ヶ月〜1歳半)】
- 排尿回数:1日5〜8回
- 1回あたりの尿量:100〜200ml
- 徐々に膀胱容量が増え、排尿間隔が延びる
- トイレの場所を覚え、安定してくる時期
【成体期(1歳半以降)】
- 排尿回数:1日3〜6回
- 1回あたりの尿量:200〜400ml以上
- 排尿パターンが安定し、予測しやすくなる
- 体重増加に伴い総尿量も増加
成長に伴って尿量が増えるため、子ブタ用の小さなトイレでは成体になると対応できなくなる点に注意が必要です。
お迎えしたばかりの小さなマイクロブタが2年後には大きくなり、おしっこの量も格段に増えることを想定して、トイレ環境を整えましょう。
尿の状態が正常かを見極める5つのチェックポイント

尿量だけでなく、尿の「質」も健康状態を知る重要な指標です。
毎日のトイレ掃除の際に以下の5つのポイントをチェックすることで、病気の早期発見につながります。
異常を見つけたら、その状態を記録し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。
チェック①|尿の色は淡黄色〜黄色が健康のサイン
正常なマイクロブタの尿は、淡黄色から黄色の透明感のある色をしています。
朝一番の尿は濃縮されているため、やや濃い黄色になることがありますが、これは正常な範囲内です。
【注意が必要な尿の色】
- 濃いオレンジ色・褐色:脱水症状や肝臓疾患の可能性
- 赤色・ピンク色:血尿の疑い(膀胱炎、尿路結石、腫瘍など)
- 白濁・チョーク状:膀胱炎や尿路感染症の可能性
- 無色透明:過度の水分摂取や糖尿病、腎臓病の疑い
特に血尿や白濁した尿が見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。
尿の色は光の加減やペットシーツの色によって見えにくい場合もあるため、白いペットシーツを使用すると観察しやすくなります。
チェック②|臭いが異常に強い場合は要注意
マイクロブタの尿には独特のアンモニア臭がありますが、健康な状態であればツンとする程度で、耐えられないほど強烈ではありません。
尿量が多いため、こまめに掃除をしないとニオイが蓄積されて強くなることはありますが、排尿直後から異常に強い臭いがする場合は注意が必要です。
【異常な臭いのサイン】
- 甘い臭い・果物のような臭い:糖尿病の可能性
- 腐敗臭・極端に強いアンモニア臭:尿路感染症や膀胱炎の疑い
- 薬品のような臭い:代謝異常や腎機能障害の可能性
食事内容によっても尿の臭いは変化しますが、普段と明らかに異なる臭いが続く場合は獣医師に相談しましょう。
また、去勢・避妊手術をしていないオスのマイクロブタは、マーキング行動により尿の臭いが強くなることがあります。
これは病気ではありませんが、飼育環境のニオイ対策が必要になります。
チェック③|排尿時にスムーズに出ているか
排尿の様子を観察することで、尿路系のトラブルを早期に発見できます。
【正常な排尿の様子】
- トイレに入ってからスムーズに排尿が始まる
- 勢いよく、連続的に尿が出る
- 排尿中に痛がる様子がない
- 排尿後にすぐトイレから出る
【異常が疑われる排尿の様子】
- トイレで何度もいきむが尿が出ない、または少量しか出ない
- 排尿中に鳴いたり、痛がる様子を見せる
- 尿が途切れ途切れに出る、または勢いがない
- 排尿の姿勢をとるが尿が全く出ない(尿閉:緊急事態)
- 排尿後も何度もトイレに戻る
特にオスのマイクロブタは尿道が細く長いため、尿路結石による閉塞が起きやすいとされています。
排尿時に明らかに苦しんでいる様子や、全く尿が出ない状態は、命に関わる緊急事態です。
すぐに動物病院に連絡し、受診してください。
参考動画:マイクロブタの排尿の様子を観察
チェック④|排尿頻度の急な増減に注目
普段の排尿パターンを把握しておくことで、異常の早期発見が可能になります。
【排尿頻度が急に増えた場合】
いつもは1日4〜5回なのに、急に10回以上になったという場合、以下の原因が考えられます。
- 膀胱炎・尿路感染症:頻尿と少量排尿が特徴
- 糖尿病:多飲多尿が見られる
- 腎臓病:尿を濃縮できず、薄い尿が頻繁に出る
- ストレス:環境変化や不安による頻尿
【排尿頻度が急に減った場合】
丸1日排尿がない、または極端に回数が減った場合は、より深刻な状態が疑われます。
- 尿路閉塞:結石や炎症により尿道が塞がれている(緊急事態)
- 脱水症状:水分摂取が不足している
- 急性腎不全:腎臓が尿を作れなくなっている(緊急事態)
24時間以上排尿が確認できない場合は、必ず動物病院を受診してください。
特に食欲不振や元気消失を伴う場合は、重篤な状態の可能性があります。
チェック⑤|飲水量と尿量のバランスを確認
健康なマイクロブタは、体重1kgあたり1日50〜100mlの水を飲むとされています。
例えば体重10kgのマイクロブタであれば、1日500ml〜1,000ml程度の水分摂取が目安です。
飲水量と尿量は密接に関係しており、水をたくさん飲めば尿量も増え、水を飲まなければ尿量も減ります。
【異常なバランスのサイン】
- 多飲多尿:いつもの2倍以上水を飲み、尿量も大幅に増加(糖尿病、腎臓病、クッシング症候群などの疑い)
- 少飲少尿:水をほとんど飲まず、尿量も極端に少ない(脱水、食欲不振、体調不良の可能性)
- 多飲少尿:水はたくさん飲むのに尿が出ない(腎不全や尿路閉塞の疑い:緊急事態)
飲水量を把握するには、毎日同じ時間に水入れに一定量の水を入れ、翌日の残量を確認する方法が簡単です。
急激な飲水量の変化は、内分泌疾患や腎臓病などの重大な病気のサインである可能性が高いため、見逃さないようにしましょう。
マイクロブタの尿量が多い・少ないときに考えられる原因

尿量の異常は、さまざまな病気や体調変化のサインです。
多尿(尿量が多い)と乏尿(尿量が少ない)、それぞれの原因と注意点を理解し、適切な対応を取りましょう。
尿量が多い(多尿)場合の原因と注意点
いつもより明らかに尿量が多い状態を多尿といいます。
【生理的な多尿(病気ではない)】
- 水分摂取の増加:暑い日や運動後に水をたくさん飲んだ
- 食事内容の変化:水分の多い野菜や果物を多く与えた
- 気温の影響:暑さで水分摂取が増えた
これらの場合は一時的なもので、特に心配はありません。
【病的な多尿(病気の可能性)】
- 糖尿病:血糖値が高くなり、尿に糖が出ることで尿量が増加。多飲多尿、体重減少、食欲増加などの症状
- 慢性腎臓病:腎臓の尿濃縮機能が低下し、薄い尿が大量に出る。進行すると食欲不振や嘔吐も
- クッシング症候群:副腎皮質ホルモンの過剰分泌により多飲多尿が起こる。腹部膨満、脱毛、皮膚の菲薄化なども
- 尿崩症:抗利尿ホルモンの異常により、極端な多尿が起こる稀な疾患
- 子宮蓄膿症(メス):細菌感染により多飲多尿が見られることがある
【注意点】
多尿が数日続く場合、または他の症状(体重減少、食欲の変化、元気消失など)を伴う場合は、必ず動物病院を受診してください。
特に糖尿病や腎臓病は、早期発見・早期治療が重要です。
尿量が少ない(乏尿)場合の原因と注意点
尿量が極端に少ない、またはほとんど出ない状態を乏尿・無尿といい、多尿よりも緊急性が高い場合が多いです。
【生理的な乏尿(病気ではない)】
- 水分摂取の減少:水を飲む量が少なかった
- 気温の影響:涼しい日で水分需要が少ない
- 食事量の減少:食事から得られる水分が減った
これらの場合でも、丸1日以上排尿がない場合は注意が必要です。
【病的な乏尿(病気の可能性)】
- 尿路閉塞:尿路結石や炎症により尿道が塞がれ、尿が出せない状態(緊急事態)。特にオスに多い
- 急性腎不全:腎臓が急激に機能低下し、尿が作れなくなる(緊急事態)。中毒、感染症、ショックなどが原因
- 重度の脱水:下痢や嘔吐、熱中症などで体内の水分が極端に不足
- 膀胱破裂:外傷などで膀胱が損傷し、尿が腹腔内に漏れる(緊急事態)
【注意点】
乏尿・無尿は、体内に老廃物が蓄積し、急速に状態が悪化する可能性がある非常に危険な状態です。
24時間以上排尿が確認できない場合、または排尿しようとしているのに尿が出ない様子が見られたら、すぐに動物病院に連絡してください。
夜間や休日であっても、救急対応している動物病院を探して受診する必要があります。
「様子見でOK」と「すぐ病院へ」の判断基準
尿量の異常に気づいたとき、自宅で様子を見てよいのか、すぐに病院に行くべきなのか判断に迷うことがあります。
以下の基準を参考にしてください。
【様子見でOKの場合】
- 尿量の変化が軽度で、一時的なもの(1日程度)
- 食欲、元気、飲水量に変化がない
- 尿の色や臭いに異常がない
- 排尿の様子に苦しそうな様子がない
- 思い当たる原因がある(暑さで水をたくさん飲んだ、水分の多い食事など)
ただし、様子見をする場合でも2〜3日以内に改善しない場合は受診してください。
【すぐに病院へ行くべき場合】
- 24時間以上排尿が全くない(緊急事態)
- 排尿しようとしているが尿が出ない(緊急事態)
- 血尿が出ている
- 排尿時に明らかに痛がっている、鳴いている
- 尿が白濁している、チョーク状のおりものが出る
- 多飲多尿が急に始まり、数日続いている
- 食欲不振、嘔吐、下痢などを伴う
- 元気がなく、ぐったりしている
- 腹部が膨満している
特に、尿が出ない・血尿・排尿時の激痛は、命に関わる状態の可能性があります。
迷ったときは、動物病院に電話で相談するのも有効な方法です。
症状を説明することで、緊急性の判断や受診の必要性についてアドバイスを受けられます。
自宅でできるマイクロブタの尿量の測り方

尿量の異常を客観的に把握するには、実際に測定することが最も確実です。
特別な器具がなくても、自宅にあるもので簡単に尿量を測定できます。
動物病院を受診する際にも、具体的な尿量のデータがあると診断に役立ちます。
ペットシーツ重量法なら特別な道具は不要
最も簡単で実用的な尿量測定方法は、ペットシーツの重量を測る方法です。
【必要なもの】
- キッチンスケール(デジタル式が望ましい)
- ペットシーツ
- 記録用のノートまたはスマートフォン
【測定手順】
- 新しいペットシーツの重量を測る:トイレに敷く前に、未使用のペットシーツをキッチンスケールで計量し、重量を記録します(例:50g)。
- トイレに設置:測定したペットシーツをトイレに敷きます。
- 排尿後に再度計量:マイクロブタが排尿したら、すぐにペットシーツを取り出し、再度キッチンスケールで計量します(例:300g)。
- 尿量を計算:排尿後の重量から元の重量を引きます。300g – 50g = 250g → 約250mlの尿量
- 記録する:日時、尿量、尿の色や臭いなどを記録します。
【測定のポイント】
- 排尿後すぐに計量すると、蒸発による誤差が少なくなります
- 1日分の総尿量を知りたい場合は、全ての排尿について測定し、合計します
- 便が混じっている場合は、可能であれば取り除いてから計量します
- 複数回排尿した場合は、その都度新しいシーツに交換して測定します
この方法なら、尿を直接採取する必要がなく、マイクロブタにストレスを与えずに測定できるため、日常的な健康チェックに最適です。
尿の状態を記録するときのポイント
尿量だけでなく、尿の状態を詳しく記録しておくことで、動物病院での診察がスムーズになります。
【記録すべき項目】
- 日時:いつ排尿したか(例:2026年2月4日 午前8時30分)
- 尿量:測定した尿量(例:約250ml)
- 尿の色:淡黄色、濃黄色、オレンジ色、赤色、白濁など
- 尿の臭い:通常、強い、甘い臭い、腐敗臭など
- 排尿の様子:スムーズに出た、いきんでいた、痛がっていたなど
- 排尿回数:1日の総排尿回数
- 飲水量:その日に飲んだ水の量(おおよそでOK)
- その他の症状:食欲、元気の有無、下痢や嘔吐の有無など
【記録方法の工夫】
- 写真を撮る:尿の色が気になる場合は、ペットシーツの写真を撮っておくと、獣医師に見せる際に役立ちます
- スマートフォンのメモアプリを活用:日時が自動記録され、いつでも確認できます
- 表形式で記録:エクセルやスプレッドシートを使うと、データの変化が見やすくなります
【記録期間の目安】
- 異常を感じたら最低3日間は記録を続けましょう
- 動物病院受診前の1週間のデータがあると、診断に非常に役立ちます
- 治療中は、獣医師の指示に従って継続的に記録します
記録を習慣化することで、普段の正常な状態を把握でき、異常にすぐ気づけるようになるというメリットもあります。
動物病院を受診する際の準備と費用目安

マイクロブタの尿に関する問題で動物病院を受診する際は、事前の準備と適切な病院選びが重要です。
マイクロブタはエキゾチックアニマルに分類されるため、対応できる動物病院が限られています。
エキゾチック対応の動物病院の探し方
犬や猫を診療する一般的な動物病院では、マイクロブタに対応できない場合があります。
【エキゾチック対応病院の探し方】
- インターネットで検索:『地域名 エキゾチックアニマル 動物病院』『地域名 ブタ 動物病院』で検索
- 動物病院のホームページを確認:『診療対象動物』の欄に『ミニブタ』『マイクロブタ』『エキゾチックアニマル』の記載があるか確認
- 事前に電話で確認:ホームページ情報が古い場合もあるため、受診前に必ず電話でマイクロブタの診療が可能か確認しましょう
- マイクロブタ専門店やコミュニティに相談:マイクロブタをお迎えした専門店やオーナーコミュニティで、おすすめの病院を紹介してもらう
- 獣医師会に問い合わせ:地域の獣医師会に連絡し、エキゾチック対応の病院を紹介してもらう
【遠方でも信頼できる病院を選ぶ】
マイクロブタの診療経験が豊富な動物病院は限られているため、多少遠方でも専門知識のある獣医師がいる病院を選ぶことが重要です。
緊急時のために、複数の病院の連絡先を控えておくことをおすすめします。
受診時に伝えること・持参するもの
動物病院を受診する際は、事前の準備と正確な情報提供が診断の精度を高めます。
【受診時に伝えるべき情報】
- 症状の詳細:いつから、どのような症状があるか(尿量の変化、色、臭い、排尿の様子など)
- 記録したデータ:測定した尿量、排尿回数、飲水量などの具体的な数値
- その他の症状:食欲、元気、便の状態、嘔吐や下痢の有無など
- 生活環境の変化:引っ越し、新しいペットの追加、食事の変更など
- 既往歴:過去の病気や手術、現在服用中の薬
- 基本情報:年齢、性別、体重、去勢・避妊手術の有無
【持参するもの】
- 尿の記録:測定データや写真を印刷またはスマートフォンで提示
- 尿サンプル(可能であれば):清潔な容器に採取した新鮮な尿(2〜3時間以内)を持参すると、その場で尿検査が可能
- 普段の食事:フードのパッケージや成分表があると、栄養面からの評価に役立つ
- キャリーケース:マイクロブタを安全に運ぶための適切なサイズのもの
- タオルやペットシーツ:移動中の排泄に備える
【尿サンプルの採取方法】
排尿の瞬間に清潔な容器(使い捨てのプラスチックカップなど)で直接受け取るか、ペットシーツの上の尿をスポイトで吸い取る方法があります。
採取した尿は冷蔵保存し、できるだけ早く(2〜3時間以内が理想)病院に持参してください。
時間が経つと細菌が増殖したり、成分が変化したりするため、検査結果に影響が出る可能性があります。
尿検査の費用相場は3,000〜8,000円程度
マイクロブタの尿に関する診療費用は、動物病院や検査内容によって異なります。
【基本的な診療費用の目安】
- 初診料:1,000〜3,000円
- 再診料:500〜1,500円
- 尿検査(基本):2,000〜5,000円
- 尿沈渣検査:1,000〜3,000円
- 尿培養検査:3,000〜7,000円
- 血液検査:5,000〜15,000円
- 超音波検査:3,000〜8,000円
- レントゲン検査:3,000〜8,000円
基本的な尿検査のみであれば、初診料と合わせて3,000〜8,000円程度が一般的です。
ただし、詳しい検査や治療が必要になると、費用は10,000円以上になることもあります。
【追加でかかる可能性のある費用】
- 投薬治療:抗生物質や消炎剤など、1,000〜5,000円程度
- 点滴治療:脱水や腎不全の場合、3,000〜10,000円程度
- カテーテル処置:尿閉の場合、5,000〜20,000円以上
- 入院費:1日あたり3,000〜10,000円程度
- 手術:尿路結石摘出など、50,000円以上
【ペット保険について】
マイクロブタに対応したペット保険はまだ少ないですが、一部の保険会社では加入可能です。
高額な治療費に備えて、保険加入を検討することも選択肢の一つです。
動物病院によっては、クレジットカードや分割払いに対応している場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
マイクロブタの尿に関するよくある質問

マイクロブタの尿について、飼い主さんからよく寄せられる質問をまとめました。
Q. マイクロブタは1日に何回おしっこしますか?
A: 成体のマイクロブタは、1日に3〜6回程度排尿するのが一般的です。子ブタの場合は膀胱が小さいため、7〜10回以上排尿することもあります。個体差や生活環境、飲水量によって変動しますが、普段の回数と比べて急激に増減した場合は、病気のサインの可能性があるため注意が必要です。特に24時間以上排尿がない場合や、頻繁にトイレに行くのに少量しか出ない場合は、すぐに動物病院を受診してください。
Q. 尿の色が濃いのは病気のサインですか?
A: 尿の色が濃い黄色やオレンジ色になる原因は複数あります。朝一番の尿は濃縮されているため濃くなることがあり、これは正常な範囲です。また、水分摂取が少ない場合や暑い日も尿が濃くなります。ただし、常に濃いオレンジ色や褐色の尿が続く場合は、脱水症状や肝臓疾患の可能性があります。尿の色だけでなく、飲水量や食欲、元気の有無も合わせて観察し、異常が続く場合は動物病院で尿検査を受けることをおすすめします。特に赤色やピンク色の尿(血尿)が見られた場合は、すぐに受診が必要です。
Q. おしっこの臭いが強いのは異常ですか?
A: マイクロブタの尿には独特のアンモニア臭がありますが、健康な状態であれば耐えられないほど強烈ではありません。臭いが強く感じる主な原因は、トイレの掃除が不十分で尿が蓄積していることです。こまめにペットシーツを交換し、トイレを清潔に保つことで改善されます。ただし、排尿直後から異常に強い臭い、甘い臭い、腐敗臭がする場合は、尿路感染症や糖尿病などの病気が疑われます。また、去勢手術をしていないオスはマーキング行動により臭いが強くなることがあります。臭いの変化が気になる場合は、尿の色や排尿の様子も合わせて観察し、必要に応じて動物病院を受診してください。
Q. 犬や猫と比べて尿量は多いですか?
A: はい、マイクロブタは犬や猫と比べて体重あたりの尿量が非常に多い動物です。例えば、体重10kgの犬の1日の尿量は約200〜400ml程度ですが、同じ体重のマイクロブタは400〜700ml程度排尿します。体重20kgのマイクロブタになると、1日に1,200ml〜2,000ml(2リットルのペットボトル1本分)の尿をすることもあります。これはブタの腎臓機能や代謝特性によるもので、正常な生理現象です。そのため、トイレの掃除頻度は犬や猫よりも多くなり、吸収力の高いペットシーツや大きめのトイレが必要になります。マイクロブタを飼育する前に、この尿量の多さを理解しておくことが重要です。
まとめ|日頃の観察がマイクロブタの健康を守る第一歩

マイクロブタの尿量と排尿習慣を理解することは、健康管理の基本です。
この記事の重要なポイントをまとめます。
- 正常な尿量は体重によって異なり、成体で1日700〜2,000ml程度。体重20kgで2リットルのペットボトル1本分にもなる
- 排尿回数は成体で1日3〜6回が目安。子ブタはもっと頻繁に排尿する
- 尿の色は淡黄色〜黄色が正常。赤色・白濁・濃いオレンジ色は異常のサイン
- 24時間以上排尿がない、血尿、排尿時の激痛は緊急事態。すぐに動物病院へ
- ペットシーツ重量法で簡単に尿量測定が可能。記録を習慣化すると異常の早期発見につながる
- エキゾチック対応の動物病院を事前に探しておく。尿検査の費用相場は3,000〜8,000円程度
マイクロブタは犬や猫とは異なる特性を持つ動物です。
毎日のトイレ掃除の際に尿の状態をチェックする習慣をつけることで、病気の早期発見と適切な対応が可能になります。
少しでも異常を感じたら、自己判断せず、専門知識を持つ獣医師に相談することが大切です。
愛するマイクロブタの健康と長生きのために、日々の観察を大切にしていきましょう。


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