「マイクロブタを飼いたいけど、実際いくらかかるの?」「何年一緒に暮らせるの?」そんな疑問を抱えていませんか。マイクロブタの購入価格は20万〜50万円、平均寿命は10〜15年と犬や猫と同程度です。しかし、生涯飼育費用は150万〜300万円にのぼり、成体サイズも18〜40kgと予想以上に大きくなります。この記事では、購入前に知っておくべき費用の内訳、寿命を延ばすポイント、信頼できる購入先の選び方まで徹底解説します。後悔のないマイクロブタライフを送るために、ぜひ最後までお読みください。
マイクロブタの値段相場と寿命を徹底解説

マイクロブタを家族に迎える前に、まず押さえておきたいのが購入価格と寿命、そして生涯にかかる総費用です。
ペットとして人気が高まるマイクロブタですが、犬や猫とは異なる費用構造と長期的なコミットメントが必要になります。
ここでは、購入価格の相場、平均寿命、生涯飼育費用の3つの観点から、マイクロブタ飼育の経済的側面を詳しく見ていきましょう。
購入価格の相場は20万〜50万円|最安15万〜高額80万円超も
マイクロブタの一般的な購入価格は20万〜50万円が相場です。
ただし、血統や購入先、月齢、毛色などの条件により、最安で15万円程度から、高額な個体では80万円を超えることもあります。

価格帯を具体的に見ると、以下のような分布になります。
- 15万〜20万円:比較的大きめの血統、生後数ヶ月経過した個体、スタンダードな毛色
- 20万〜35万円:標準的な小型血統、生後2〜3ヶ月の個体、人気の毛色
- 35万〜50万円:小型血統の優良個体、離乳直後のメス、希少な毛色や模様
- 50万〜80万円超:極小血統、ショー品質、輸入個体、特殊なカラーバリエーション
実際の販売事例を見ると、mipig familyなどの専門店では生体価格が66,000円から提供されているケースもありますが、これは基本料金であり、別途ドクターズプログラム(55,000円)などが必要になることがあります。
一方、ブリーダーから直接購入する場合は、血統管理がしっかりしている分、30万〜50万円が一般的な価格帯となります。
平均寿命は10〜15年|犬や猫と同程度の長さ
マイクロブタの平均寿命は10〜15年です。
これは小型犬や猫とほぼ同等の寿命であり、長期的な飼育計画が必要になります。
適切な飼育環境と健康管理を行えば、15年以上生きる個体も珍しくありません。
寿命に影響を与える主な要因は以下の通りです。
- 食事管理:肥満は心臓病や関節疾患のリスクを高め、寿命を3〜5年短縮する可能性があります
- 運動量:適度な運動は筋肉量を維持し、代謝を促進します
- ストレス:孤独や不適切な飼育環境は免疫力を低下させます
- 医療ケア:定期的な健康診断と予防接種が重要です
- 遺伝的要因:血統によって先天的な疾患リスクが異なります
一般的なミニブタの寿命は15〜20年とされており、マイクロブタはやや短めですが、これは品種改良の歴史が浅く、遺伝的な安定性がまだ十分でないことが一因とされています。
それでも、犬や猫を飼う場合と同様に、10年以上の長期的なコミットメントが求められます。
生涯飼育費用は約150万〜300万円が目安
マイクロブタの生涯飼育費用は、平均寿命を12年として計算すると約150万〜300万円が目安となります。
この金額には、購入費用、初期費用、年間維持費、医療費、その他突発的な出費が含まれます。
具体的な内訳を見てみましょう。
| 費用項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 購入費用 | 20万〜50万円 | 血統・購入先により変動 |
| 初期費用 | 10万〜20万円 | 飼育環境の整備 |
| 年間維持費 | 10万〜20万円×12年 | 120万〜240万円 |
| 合計 | 150万〜310万円 | 医療費の変動あり |
年間維持費の中でも、特に大きな割合を占めるのが医療費です。
マイクロブタを診察できる動物病院は限られており、専門的な治療が必要な場合、1回の診察で数万円かかることもあります。
また、去勢・避妊手術は5万〜10万円、緊急手術が必要になった場合は20万〜50万円の出費を覚悟する必要があります。
さらに、住環境の整備や修繕費用も見逃せません。
マイクロブタは力が強く、鼻で物を掘る習性があるため、床材や柵の補修、破損した家具の買い替えなどで年間数万円の追加費用が発生することもあります。
マイクロブタとは?購入前に押さえたい基礎知識

マイクロブタを購入する前に、正しい基礎知識を身につけることが重要です。
「小さくてかわいいブタ」というイメージだけで飼い始めると、成長後のサイズや飼育の難しさに驚き、後悔する飼い主も少なくありません。
ここでは、マイクロブタの定義、ミニブタとの違い、成長に関する誤解について詳しく解説します。
マイクロブタの定義と成体サイズ(18〜40kg)
マイクロブタとは、成体時の体重が18〜40kg程度になる小型のブタを指します。
一般的な家畜のブタ(250〜300kg)と比べれば非常に小型ですが、犬で例えるなら中型犬〜大型犬に相当するサイズです。

体長は約50〜70cm、体高は30〜50cm程度になります。
ただし、これらの数値は血統や個体差によって大きく変動します。
- 極小血統:18〜25kg(成長が遅く、最終体重が小さい)
- 標準血統:25〜35kg(最も一般的なサイズ)
- 大きめの血統:35〜40kg以上(ミニブタに近いサイズになることも)
参考:ペットにマイクロブタを飼いたい!大きさ・値段・飼い方を実際に飼ってみた
マイクロブタの成長は、生後6ヶ月までが最も急速で、1歳頃までに成体サイズの80%程度に達します。
その後は緩やかに成長を続け、2〜3歳で完全に成熟します。
「いつまでも子ブタのように小さいまま」という誤解は禁物です。
ミニブタとの違い|サイズ・価格・入手難易度を比較
マイクロブタとミニブタは、しばしば混同されますが、明確な違いがあります。
以下の比較表で、両者の違いを整理しました。
| 比較項目 | マイクロブタ | ミニブタ |
|---|---|---|
| 成体体重 | 18〜40kg | 40〜80kg |
| 体長 | 50〜70cm | 70〜100cm |
| 購入価格 | 20万〜50万円 | 5万〜20万円 |
| 入手難易度 | やや困難(専門店・ブリーダー限定) | 比較的容易(動物園・ファーム経由も可) |
| 飼育スペース | 6畳以上推奨 | 8畳以上推奨 |
ミニブタは実験動物や動物園での飼育を目的に改良された品種で、一般家庭での飼育例は少なめです。
一方、マイクロブタはペット用に小型化が進められた品種で、イギリスを中心に品種改良が行われてきました。
価格差の理由は、マイクロブタの方が繁殖が難しく、血統管理にコストがかかるためです。
また、マイクロブタは希少性が高く、日本国内で扱うブリーダーも限られています。
入手難易度については、ミニブタは動物園や観光牧場からの譲渡ルートもあるため、比較的入手しやすい傾向にあります。
対してマイクロブタは、専門のブリーダーやマイクロブタカフェからの購入がメインとなります。
「小さいまま」は誤解?知っておくべき成長の現実
「マイクロブタは小さいまま成長しない」という誤解は、飼育放棄の原因にもなっています。
実際には、生後6ヶ月で体重は10kg前後、1歳で20kg前後、2〜3歳で最終的な成体サイズに達します。
購入時の子ブタは500g〜2kg程度ですが、これは生後1〜2ヶ月の状態です。
「このサイズのままだと思っていた」という飼い主の声は少なくありません。
成長に関する現実を理解するために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 成長速度は個体差が大きい:同じ血統でも、食事量や運動量、ストレスレベルによって最終体重は±10kg程度変動します
- 肥満と成長は別物:「大きくなった」のではなく「太った」だけの場合もあります。適正体重の維持が重要です
- 親ブタのサイズは参考程度:親が小さくても、隔世遺伝で大きくなることがあります
- 血統証明書の確認:信頼できるブリーダーは、過去の繁殖データや成長記録を提示できます
また、販売時に「成体でも10kg以下」「ずっと子ブタサイズ」といった説明をする業者には注意が必要です。
これは誇大広告の可能性が高く、実際には30kg以上に成長するケースがほとんどです。
現実的な期待値としては、最低でも20kg、平均的には25〜35kgになると考えておくべきです。
マイクロブタの値段を左右する5つの要因

マイクロブタの価格は、15万円から80万円超まで大きな幅があります。
この価格差を生む要因を理解することで、適正価格の判断や、自分の予算に合った個体選びが可能になります。
ここでは、価格に影響を与える5つの主要な要因について詳しく解説します。
血統・品種|小型血統は高額になりやすい
マイクロブタの価格を最も大きく左右するのが血統です。
小型血統、特に「極小血統」と呼ばれる系統は、成体時の体重が20kg以下に収まる可能性が高く、50万円以上の高額で取引されます。
血統による価格差の理由は以下の通りです。
- 繁殖の難しさ:小型血統は出産頭数が少なく、母体への負担も大きいため、ブリーダーのコストが高くなります
- 遺伝的安定性:何世代にもわたる選択交配により、サイズの安定性が保証されています
- 希少性:日本国内で小型血統を扱うブリーダーは限られています
- 血統書の有無:正式な血統証明書がある個体は、信頼性が高く価格も上昇します
一方、血統管理が不十分な個体や、血統書のない個体は、15万〜20万円程度で販売されることもありますが、成長後のサイズが予測しにくいというリスクがあります。
イギリスやアメリカから輸入された血統は、国内繁殖の個体よりも10万〜20万円高くなる傾向があります。
購入先|ブリーダー・ペットショップ・カフェの価格差
マイクロブタの購入先は主に3つあり、それぞれ価格帯とサービス内容が異なります。
| 購入先 | 価格帯 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 専門ブリーダー | 30万〜80万円 | 血統管理が確実、アフターフォロー充実 | 価格が高い、見学に予約が必要 |
| ペットショップ | 20万〜40万円 | 気軽に見学可能、ローン対応 | 個体の出自が不明瞭な場合あり |
| マイクロブタカフェ | 25万〜50万円 | 事前に触れ合える、飼育相談可能 | 販売個体数が少ない |
参考:マイクロブタを販売している27店-各店の特徴・値段・体重など一覧
専門ブリーダーは価格は高めですが、親ブタの情報や過去の繁殖記録、健康診断の結果などを詳しく開示してくれます。
また、購入後の飼育相談や健康トラブルへのアドバイスも受けられることが多いです。
ペットショップは、比較的手頃な価格で購入できますが、個体の血統や成長予測が不透明な場合があります。
ショップによっては、仲介業者を通じて仕入れているため、出自の詳細が不明なケースもあります。
マイクロブタカフェは、実際に触れ合ってから購入を決められるメリットがあります。
スタッフが飼育のプロであることが多く、リアルな飼育アドバイスを受けられる点も魅力です。
月齢・性別|メスや離乳直後は高くなる傾向
マイクロブタの月齢と性別も、価格に影響します。
離乳直後(生後2〜3ヶ月)のメスが最も高額になる傾向があります。
理由は以下の通りです。
- メスは繁殖可能:将来的にブリーディングを考える購入者にとって価値が高い
- 離乳直後は懐きやすい:人間との信頼関係を構築しやすい時期とされています
- かわいい時期:子ブタの愛らしさが最も際立つ時期で、需要が高い
- 成長予測が立てやすい:生後2〜3ヶ月の体重から、成体サイズをある程度予測できます
一方、生後6ヶ月以降の個体や、オスの個体は、5万〜10万円程度安くなることがあります。
ただし、オスは去勢手術をしないと攻撃性が増したり、発情期の問題行動が見られたりするため、手術費用(5万〜10万円)を考慮する必要があります。
また、生後6ヶ月以降の個体は、既に性格が形成されており、人間に慣れていない場合は懐くまでに時間がかかることもあります。
毛色・模様|希少カラーはプレミア価格に
マイクロブタの毛色や模様も、価格を左右する要素です。

一般的な毛色と価格への影響は以下の通りです。
- ピンク系(無毛または薄毛):最も人気が高く、標準価格+5万〜10万円
- 黒・白・茶のスタンダードカラー:標準価格
- ぶち模様(パイボールド):デザイン性が高く、+3万〜5万円
- 希少カラー(グレー、シルバー、レッド):+10万〜20万円
- 特殊模様(ハート型、左右対称など):+10万〜15万円
ピンク系のマイクロブタは、「ブタらしいイメージ」に最も近く、SNS映えもするため人気があります。
ただし、毛がほとんどないため、皮膚のケアが必要で、日焼けや乾燥に注意が必要です。
希少カラーは遺伝的に出現確率が低く、ブリーダーによっては「この毛色が生まれるまで数年かかった」というケースもあります。
そのため、プレミア価格が設定されることが多いです。
健康状態・保証内容|安すぎる個体に要注意
購入価格が相場よりも大幅に安い個体には、健康上の問題や保証内容の不備があることがあります。
10万円台前半の激安個体には、特に注意が必要です。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 健康診断書の有無:獣医師による直近の健康診断結果が提示されるか
- 予防接種の記録:ワクチン接種や寄生虫駆除が適切に行われているか
- 保証期間:購入後の健康保証(通常1〜3ヶ月)があるか
- 遺伝性疾患の開示:親ブタや血統に遺伝性疾患の履歴がないか
- 返品・交換規定:万が一の場合の対応が明記されているか
信頼できる販売元では、以下のような保証内容が標準的です。
- 購入後1ヶ月以内の死亡・重大疾患発覚時の返金または交換
- 獣医師による健康診断書の提供
- 予防接種済み証明書の発行
- 購入後の飼育相談サポート(電話・メール)
逆に、「安いから」という理由だけで購入すると、購入後すぐに高額な医療費が発生したり、想定以上に大きく成長したりするリスクがあります。
適正価格と信頼性のバランスを見極めることが重要です。
マイクロブタの寿命を延ばす4つのポイント

マイクロブタの平均寿命は10〜15年ですが、適切な飼育管理により、15年以上生きる個体も少なくありません。
長生きの秘訣は、日々の食事管理、運動、定期的な健康診断、そして適切な医療処置にあります。
ここでは、マイクロブタの寿命を延ばすための4つの重要なポイントを解説します。
食事管理|肥満は寿命を縮める最大要因
マイクロブタの寿命を左右する最大の要因は肥満です。
適正体重を大幅に超えると、心臓病、糖尿病、関節疾患のリスクが急増し、寿命が3〜5年短縮する可能性があります。

適切な食事管理のポイントは以下の通りです。
- 専用フードを使用:ミニブタ・マイクロブタ専用のペレットを基本にします。犬用フードは栄養バランスが異なるため不適切です
- 1日2回の給餌:朝夕2回に分け、1回の食事量は体重の1.5〜2%程度が目安です
- 野菜をおやつに:キャベツ、人参、かぼちゃなどの野菜は低カロリーで栄養豊富です
- 人間の食べ物を与えない:塩分、糖分、添加物が多く、肥満や病気の原因になります
- 定期的な体重測定:月1回は体重を測定し、適正範囲を維持します
肥満のサインとしては、肋骨が触れない、腹部が垂れ下がる、歩行時に息切れするなどがあります。
これらの症状が見られたら、すぐに食事量を見直し、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
また、おやつの与えすぎにも注意が必要です。
マイクロブタは食欲旺盛で、与えれば与えるだけ食べてしまいます。
1日の総カロリーの10%以内におやつを制限することが推奨されます。
運動と生活環境|ストレスフリーな空間づくり
適度な運動とストレスフリーな環境は、マイクロブタの心身の健康に不可欠です。
運動不足は肥満を招くだけでなく、ストレスによる問題行動(破壊行動、過剰な鳴き声)の原因にもなります。
理想的な生活環境は以下の通りです。
- 室内飼育スペース:最低6畳、できれば8畳以上の専用スペースを確保
- 屋外運動エリア:庭やベランダで1日30分〜1時間の運動時間を設ける
- 温度管理:適温は18〜24℃。暑さ・寒さに弱いため、エアコンによる温度調整が必要
- 床材:滑りにくいクッションフロアやコルクマットを使用。フローリングは関節に負担がかかります
- 遊び道具:知育玩具やボールで遊ばせ、精神的刺激を与えます
マイクロブタは社会性が高く、孤独を嫌います。
一人暮らしで日中留守にすることが多い場合、ストレスを感じやすくなります。
可能であれば、複数頭飼育や、在宅時間の長い家族構成が理想的です。
また、マイクロブタは鼻で物を掘る習性があるため、掘れる場所(砂場や土の入った箱)を用意すると、ストレス発散になります。
定期的な健康診断|ブタを診られる病院の確保
マイクロブタの健康を維持するには、定期的な健康診断が欠かせません。
しかし、ブタを診察できる動物病院は限られており、事前に対応可能な病院を確保しておくことが重要です。
健康診断の頻度と内容は以下を目安にします。
- 子ブタ期(1歳まで):3ヶ月に1回、予防接種と成長チェック
- 成体期(1〜7歳):半年に1回、血液検査と体重測定
- 高齢期(8歳以降):3ヶ月に1回、血液検査、レントゲン、心臓検査
マイクロブタがかかりやすい病気には以下のようなものがあります。
- 肥満関連疾患:糖尿病、心臓病、関節炎
- 皮膚病:ダニ、真菌感染、日焼け
- 呼吸器疾患:豚丹毒、マイコプラズマ肺炎
- 消化器疾患:胃腸炎、寄生虫感染
これらの病気は、早期発見により治療が容易になります。
また、ブタを診られる動物病院は、犬猫専門病院では対応していないことが多いため、購入前に必ず近隣の対応病院をリストアップしておきましょう。
緊急時に備え、夜間対応可能な病院も確認しておくと安心です。
去勢・避妊手術|病気予防と寿命延長の効果
去勢・避妊手術は、マイクロブタの寿命を延ばす効果的な方法の一つです。
手術による主なメリットは以下の通りです。
- 生殖器疾患の予防:メスは子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、オスは精巣腫瘍のリスクが大幅に減少します
- 問題行動の抑制:発情期の攻撃性、マーキング、過剰な鳴き声が軽減されます
- ストレス軽減:発情期のホルモン変動によるストレスがなくなります
- 肥満予防:発情期のストレス食いが減少し、体重管理がしやすくなります
手術の適齢期は、生後6〜12ヶ月が推奨されています。
手術費用は、オスの去勢が5万〜8万円、メスの避妊が8万〜12万円が相場です。
手術後は、1週間程度の安静が必要で、術後ケアとして抗生物質の投与や傷口の消毒が必要になります。
繁殖を考えていない場合は、健康と長寿のために手術を検討することを強く推奨します。
マイクロブタの初期費用と年間維持費の内訳

マイクロブタを迎えるには、購入費用だけでなく、飼育環境の整備や年間の維持費も考慮する必要があります。
ここでは、初期費用、年間維持費、生涯コストのシミュレーションを具体的な数値で示します。
初期費用の内訳(10万〜20万円)
マイクロブタを迎える際の初期費用は、10万〜20万円が目安です。
具体的な内訳は以下の通りです。
| 費用項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| ケージ・サークル | 2万〜5万円 | 大型犬用サークルまたは特注品 |
| トイレ用品 | 5千〜1万円 | トイレトレー、ペットシーツ |
| 食器・水入れ | 3千〜5千円 | 重くて倒れにくいもの |
| 床材 | 1万〜3万円 | クッションフロア、コルクマット |
| 保温・冷却器具 | 1万〜3万円 | ペット用ヒーター、冷却マット |
| 初回の餌・おやつ | 5千〜1万円 | 専用ペレット、野菜 |
| 健康診断・予防接種 | 1万〜3万円 | 購入後の初回検診 |
| その他(おもちゃ、首輪など) | 1万〜2万円 | 知育玩具、お散歩グッズ |
| 合計 | 10万〜20万円 | – |
特に重要なのがケージ・サークルです。
マイクロブタは力が強く、小型犬用のサークルでは簡単に破壊されてしまいます。
大型犬用の頑丈なサークル、または特注の木製柵が必要になります。
また、床材も重要です。
フローリングのままでは滑りやすく、関節を痛める原因になります。
クッション性のある床材を敷くことで、怪我のリスクを減らせます。
年間維持費の目安(10万〜20万円)
マイクロブタの年間維持費は、10万〜20万円が目安です。
内訳は以下の通りです。
| 費用項目 | 年間金額 | 月額換算 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 餌代 | 3万〜6万円 | 2,500〜5,000円 | 専用ペレット、野菜 |
| トイレ用品 | 1万〜2万円 | 800〜1,600円 | ペットシーツ、消臭剤 |
| 医療費 | 3万〜8万円 | 2,500〜6,600円 | 健康診断、予防接種、治療費 |
| 光熱費増加分 | 1万〜2万円 | 800〜1,600円 | エアコン使用による電気代 |
| おやつ・おもちゃ | 1万〜2万円 | 800〜1,600円 | 知育玩具、野菜など |
| その他消耗品 | 1万〜2万円 | 800〜1,600円 | 掃除用品、補修費用 |
| 合計 | 10万〜22万円 | 8,300〜18,300円 | – |
最も変動が大きいのが医療費です。
健康な年であれば年間3万円程度で済みますが、病気や怪我をした場合は、一度の治療で5万〜10万円かかることもあります。
また、去勢・避妊手術を行う年は、さらに5万〜12万円の追加費用が発生します。
光熱費も見逃せません。
マイクロブタは温度管理が重要で、夏はエアコン、冬は暖房器具を24時間稼働させる必要があります。
これにより、月々の電気代が1,000〜2,000円程度増加します。
【一覧表】生涯コストシミュレーション
マイクロブタの平均寿命を12年として、生涯コストをシミュレーションしてみましょう。
| 費用項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 購入費用 | 30万円 | 標準的な血統の場合 |
| 初期費用 | 15万円 | 飼育環境の整備 |
| 年間維持費×12年 | 180万円 | 15万円×12年 |
| 去勢・避妊手術 | 8万円 | 1歳時に実施 |
| 高額医療費(予備) | 20万円 | 病気・怪我の治療費 |
| 生涯総額 | 253万円 | – |
このシミュレーションは、比較的健康で、大きなトラブルがなかった場合の試算です。
実際には、以下のような追加費用が発生することもあります。
- 慢性疾患の治療:年間10万〜30万円
- 緊急手術:20万〜50万円
- ペットシッター・ペットホテル:1泊5,000〜10,000円
- 住環境の修繕:10万〜30万円(床材の張替え、柵の修理など)
これらを考慮すると、生涯コストは300万円を超える可能性もあります。
購入前に、長期的な経済計画を立てることが重要です。
マイクロブタはどこで買える?購入先と選び方

マイクロブタの購入先は、主に専門ブリーダー、ペットショップ、マイクロブタカフェの3つです。
それぞれの購入先には特徴があり、価格やサポート内容も異なります。
ここでは、各購入先の特徴と、信頼できる購入先を見極めるポイントを解説します。
購入先3タイプの特徴とメリット・デメリット
マイクロブタを購入できる主な3つのルートについて、詳しく見ていきましょう。
1. 専門ブリーダー
- 価格帯:30万〜80万円
- メリット:血統管理が確実、親ブタを見学可能、アフターフォロー充実、成長後のサイズ予測が正確
- デメリット:価格が高い、見学に予約が必要、販売数が少ない
- 向いている人:確実に小型の個体を迎えたい、長期的なサポートを重視する
専門ブリーダーは、何世代にもわたる血統管理を行っており、成体サイズの予測精度が高いのが特徴です。
また、購入後の飼育相談や健康トラブル時のアドバイスも充実しています。
2. ペットショップ
- 価格帯:20万〜40万円
- メリット:気軽に見学可能、ローン対応、即日お迎え可能な場合もある
- デメリット:個体の出自が不明瞭、仲介マージンが上乗せされている可能性、アフターフォローが薄い
- 向いている人:実物を見てから決めたい、すぐに迎えたい
ペットショップは、手軽に見学できる点が魅力ですが、個体の出自や血統情報が不透明な場合があります。
購入前に、必ず血統証明書や健康診断書の提示を求めましょう。
3. マイクロブタカフェ
- 価格帯:25万〜50万円
- メリット:事前に触れ合える、スタッフが飼育のプロ、リアルな飼育アドバイスを受けられる
- デメリット:販売個体数が少ない、予約待ちの場合がある
- 向いている人:実際に触れ合ってから決めたい、飼育の不安を相談したい
マイクロブタカフェは、実際に触れ合いながら、飼育のリアルな情報を得られる点が大きなメリットです。
スタッフは日常的にマイクロブタの世話をしているため、具体的な飼育のコツやトラブル対処法を教えてもらえます。
信頼できる購入先を見極める5つのチェックポイント
マイクロブタの購入先を選ぶ際は、以下の5つのポイントを必ずチェックしましょう。
1. 血統証明書・健康診断書の提示
信頼できる販売元は、必ず血統証明書と獣医師による健康診断書を提示します。
親ブタの情報、過去の繁殖記録、予防接種の履歴などが記載されているか確認しましょう。
2. 親ブタの見学が可能
親ブタを実際に見学できるかどうかは重要なポイントです。
親ブタのサイズや性格は、子ブタの将来を予測する上で貴重な情報源となります。
「親ブタは見せられない」という販売元は、信頼性に欠けます。
3. 飼育環境が清潔で適切
販売元の飼育環境が清潔で、適切な温度管理がされているかチェックしましょう。
不衛生な環境で育てられた個体は、病気のリスクが高くなります。
4. 購入後のサポート体制
購入後の飼育相談、健康トラブル時のアドバイス、定期的なフォローアップがあるかを確認します。
「売ったら終わり」という販売元は避けるべきです。
5. 保証内容の明記
購入後の健康保証期間、返品・交換の条件などが契約書に明記されているかを確認しましょう。
口頭の約束だけでなく、書面での契約が必須です。
避けるべき業者の特徴|こんな売り文句に要注意
以下のような売り文句や特徴がある業者は、避けた方が安全です。
- 『成体でも10kg以下』『ずっと子ブタサイズ』:誇大広告の可能性が高い。実際には30kg以上に成長するケースがほとんど
- 『血統証明書は後日送付』:血統証明書が存在しない、または偽造の可能性あり
- 『親ブタは見せられない』:親ブタのサイズが大きい、または存在しない可能性
- 『健康診断は購入後に自分で』:購入前の健康チェックを怠っている可能性
- 『激安価格(15万円以下)』:健康状態に問題がある、または大きく成長する個体の可能性
- 『すぐに連れて帰れます』:十分な説明や契約書なしに販売する業者は信頼性が低い
また、SNSやフリマアプリでの個人間取引も、トラブルのリスクが高いため推奨できません。
アフターフォローがなく、健康保証もないため、購入後に問題が発覚しても対応してもらえない可能性があります。
信頼できる業者から購入することが、後悔のないマイクロブタライフの第一歩です。
マイクロブタ購入前の最終チェックリスト

マイクロブタを迎える前に、以下の4つの重要事項を必ず確認してください。
これらの準備が不十分なまま購入すると、飼育が困難になったり、法的トラブルに発展したりする可能性があります。
住環境の確認|集合住宅・一人暮らしでも飼える?
マイクロブタの飼育には、適切な住環境が不可欠です。
集合住宅(マンション・アパート)での飼育は、以下の条件をクリアする必要があります。
- ペット飼育可の物件:規約で『ブタ』が許可されているか確認(犬猫のみ可の物件も多い)
- 床の防音・防振対策:マイクロブタの足音は意外と響きます。クッションフロアやカーペットで対策を
- 鳴き声対策:発情期や空腹時に大きな声で鳴くことがあります。防音対策が必要
- 共用部の利用:エレベーターや廊下でのペット同伴ルールを確認
一人暮らしの場合、以下の点に注意が必要です。
- 留守時間:1日8時間以上の留守は、マイクロブタにストレスを与えます
- 緊急時の対応:病気や怪我の際、すぐに対応できる体制があるか
- 旅行・出張:預け先(ペットシッター、知人)を確保できるか
戸建て住宅であっても、庭での飼育には脱走対策(柵の高さ1m以上、地面を掘って逃げないよう基礎を埋める)が必要です。
家族の同意と10〜15年の飼育覚悟
マイクロブタの寿命は10〜15年です。
この長期間、家族全員が飼育に協力できるかを必ず確認しましょう。
確認すべき事項
- 家族全員の同意:一人でも反対者がいると、後々トラブルの原因になります
- アレルギーの有無:ブタの毛やフケにアレルギー反応がないか事前確認
- ライフステージの変化:結婚、出産、引っ越し、転職などのライフイベントでも飼育を継続できるか
- 経済的余裕:生涯で150万〜300万円の費用を負担できるか
- 最期まで看取る覚悟:高齢期の介護や医療ケアにも対応できるか
特に子供がいる家庭では、「子供が世話をする」という前提ではなく、「親が主体的に世話をする」という認識が重要です。
子供の興味は移り変わりやすく、数ヶ月後には世話をしなくなることも珍しくありません。
ブタを診てくれる動物病院を事前に確保
マイクロブタを診察できる動物病院は限られています。
購入前に、必ず以下を確認してください。
- 近隣の対応病院リスト:車で30分以内に2〜3軒の候補をリストアップ
- 夜間・休日対応:緊急時に対応してくれる病院があるか
- 初回の顔合わせ:購入前に病院を訪問し、診察方針や費用を確認
- 往診の可否:マイクロブタの移動が困難な場合、往診対応があるか
ブタを診られる獣医師は、犬猫の獣医師とは異なる専門知識が必要です。
「小動物対応」と書かれていても、ブタは対象外の場合があるため、事前に電話確認することを強く推奨します。
また、定期的な健康診断や予防接種のスケジュールについても、病院と相談しておきましょう。
自治体への届出|必要な届出と手続きの流れ
地域によっては、マイクロブタの飼育に自治体への届出が必要な場合があります。
確認すべき届出
- 家畜伝染病予防法:ブタは家畜に分類されるため、飼育開始時に保健所または家畜保健衛生所への届出が必要な自治体があります
- 動物愛護管理法:特定動物には該当しませんが、自治体によっては独自の条例で届出を求める場合があります
- 狂犬病予防法:ブタは対象外ですが、自治体によっては狂犬病予防注射を推奨している場合があります
手続きの流れ
- 居住地の自治体(保健所、家畜保健衛生所)に電話で確認
- 必要書類(飼育届、血統証明書のコピー、住所証明書など)を準備
- 窓口または郵送で届出を提出
- 自治体からの指示(定期報告、立ち入り検査など)に従う
届出を怠ると、罰則(罰金)が科される可能性があるだけでなく、万が一の病気発生時に行政の支援を受けられなくなることもあります。
購入前に必ず自治体に確認し、適切な手続きを行いましょう。
マイクロブタの値段・寿命に関するよくある質問

マイクロブタの購入を検討する際、多くの方が抱く疑問や不安について、Q&A形式で回答します。
Q. マイクロブタが安い店は危険?
A: 相場よりも大幅に安い(15万円以下)個体には注意が必要です。安い理由として、血統管理が不十分(成長後に40kg以上になる可能性)、健康状態に問題がある(病気や遺伝性疾患のリスク)、アフターフォローがない(購入後のサポートなし)などが考えられます。適正価格は20万〜50万円であり、この範囲内であれば信頼性が高いと判断できます。購入前に必ず血統証明書、健康診断書、保証内容を確認しましょう。
Q. マイクロブタは臭い?室内飼いできる?
A: マイクロブタは体臭がほとんどない動物です。犬のような独特の体臭はなく、清潔に保てば室内飼育に適しています。ただし、トイレの臭い対策は必須です。トイレトレーニングは比較的容易で、決まった場所で排泄する習性があります。こまめな掃除と消臭剤の使用で、臭い問題は十分管理できます。また、定期的なシャンプー(月1〜2回)と耳掃除も、清潔を保つポイントです。
Q. マイクロブタは懐く?しつけはできる?
A: マイクロブタは非常に賢く、犬と同等以上の知能を持っています。適切なコミュニケーションを取れば、名前を呼ぶと寄ってくる、おすわりやお手などの芸を覚える、トイレトレーニングができるなど、高い学習能力を発揮します。ただし、懐くまでに時間がかかる個体もいます。特に生後6ヶ月以降に迎えた個体は、信頼関係の構築に数ヶ月かかることもあります。根気強く接することで、強い絆を築くことができます。
Q. マイクロブタが病気になったらどうする?
A: まず、事前に確保しておいたブタ対応の動物病院に連絡します。マイクロブタは犬猫とは異なる疾患リスクがあるため、専門知識のある獣医師の診察が必要です。一般的な病気(消化器疾患、皮膚病、呼吸器疾患)であれば、適切な治療で回復します。重要なのは早期発見です。食欲不振、元気がない、下痢、呼吸が荒いなどの症状が見られたら、すぐに受診しましょう。また、ペット保険は犬猫専用のものが多く、ブタは対象外のケースがほとんどです。医療費は自己負担となるため、緊急時に備えて10万〜20万円の予備費を用意しておくことを推奨します。
Q. マイクロブタの寿命を縮める行動は?
A: 寿命を縮める最大の要因は肥満です。過剰な食事や高カロリーのおやつは、心臓病、糖尿病、関節疾患を引き起こし、寿命を3〜5年短縮する可能性があります。その他、運動不足(筋力低下、ストレス増加)、不適切な温度管理(熱中症、低体温症のリスク)、孤独・ストレス(免疫力低下、問題行動)、定期健診を受けない(病気の早期発見ができない)なども寿命を縮める要因となります。適切な食事管理、適度な運動、快適な環境、定期的な健康診断が長寿の秘訣です。
まとめ|値段と寿命を理解して後悔のないマイクロブタライフを

マイクロブタの購入を検討する際に押さえるべきポイントを、最後にまとめます。
- 購入価格は20万〜50万円が相場:血統、購入先、月齢、毛色などで価格は変動します。安すぎる個体には健康リスクやサイズの不確実性があるため注意が必要です。
- 平均寿命は10〜15年:犬や猫と同程度の長期的なコミットメントが求められます。適切な飼育管理により15年以上生きる個体もいます。
- 生涯飼育費用は150万〜300万円:購入費用だけでなく、初期費用、年間維持費、医療費を含めた総額を事前に把握しましょう。
- 成体サイズは18〜40kg:「小さいまま」という誤解は禁物です。中型犬〜大型犬程度のサイズになることを覚悟しましょう。
- 信頼できる購入先を選ぶ:血統証明書、健康診断書、アフターフォローが充実した専門ブリーダーやマイクロブタカフェからの購入を推奨します。
- 購入前の準備が重要:住環境の確認、家族の同意、対応病院の確保、自治体への届出を必ず行いましょう。
マイクロブタは、適切な飼育環境と愛情があれば、犬や猫とは異なる魅力を持つ素晴らしいペットとなります。
しかし、安易な気持ちで迎えると、想定外の大きさや費用、飼育の難しさに直面し、後悔することになりかねません。
この記事で紹介した情報をもとに、十分な準備と覚悟を持って、後悔のないマイクロブタライフをスタートさせてください。


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