マイクロブタを飼い始めると、『くちゃくちゃ』という独特の音が気になりますよね。『これって正常なの?』『病気のサインじゃないの?』と不安になる飼い主さんも多いはずです。実はこの音、マイクロブタの感情や状態を表す重要なサインなんです。この記事では、くちゃくちゃ音の意味から見分け方、注意すべき症状、具体的な対処法まで徹底解説します。愛ブタの気持ちを正しく理解して、もっと深い信頼関係を築きましょう。
マイクロブタのくちゃくちゃは「満足・リラックス」のサイン【結論】

結論から言うと、マイクロブタの『くちゃくちゃ』音は満足感やリラックス状態を表現する正常な行動です。
ブタは幸福感を感じている時、口を動かして『チャムチャム』『くちゃくちゃ』という音を出します。
これは人間で言えば鼻歌を歌ったり、リラックスして深呼吸するような行動に近いものです。
特に以下のような場面でよく見られます。
- 飼い主に撫でられている時
- お気に入りの場所でくつろいでいる時
- 食後の満足している時
- 眠りにつく直前のリラックス状態
参考:マイクロブタのヨダレ
ただし、すべてのくちゃくちゃ音が無害というわけではありません。
音の種類や伴う症状によっては、口腔内のトラブルや体調不良のサインの可能性もあります。
この記事では正常なくちゃくちゃと異常なくちゃくちゃの見分け方を詳しく解説していきます。
マイクロブタがくちゃくちゃ音を出す5つの理由

マイクロブタがくちゃくちゃ音を出す理由は大きく分けて5つあります。
それぞれの理由を理解することで、愛ブタの状態を正確に把握できるようになります。
満足感・幸福感を表現している
最も一般的な理由は、満足感や幸福感を表現するためです。
マイクロブタは言葉を話せない代わりに、体の動きや音で感情を伝えます。
くちゃくちゃ音は『今、とても満足していて幸せだよ』というメッセージなのです。
具体的には以下のような状況で見られます。
- 飼い主に優しく撫でられている時
- お気に入りのブランケットの上でくつろいでいる時
- 日向ぼっこをしながらうとうとしている時
- 遊び疲れて休憩している時
この時のくちゃくちゃ音はゆっくりで規則的、体もリラックスしていて耳も自然な位置にあります。
この場合は心配する必要はまったくありません。むしろ愛ブタが快適に過ごしている証拠です。
食事中の咀嚼による自然な音
2つ目の理由は、食事中の咀嚼による自然な音です。
マイクロブタは食べ物をしっかり噛んで食べるため、食事中にくちゃくちゃという音が出ます。
これは人間が食事をする時に咀嚼音が出るのと同じ、完全に正常な生理現象です。

特に以下のような食べ物を食べている時に顕著です。
- 野菜や果物など水分を含む食材
- ペレットやおやつ
- 噛み応えのある食材
参考動画:ミニブタのくちゃくちゃ【ASMR】mini pig ASMR
食事中のくちゃくちゃ音は食欲があって健康な証拠です。
ただし、食事中でないのに頻繁にくちゃくちゃしている場合は注意が必要です。
眠りにつく前のリラックス行動
3つ目の理由は、眠りにつく前のリラックス行動です。
マイクロブタは就寝前の儀式として、くちゃくちゃと口を動かすことがあります。
これは人間が寝る前にあくびをしたり伸びをするのと似た行動パターンです。
就寝前のくちゃくちゃは以下の特徴があります。
- 音が次第にゆっくりになっていく
- 目が半分閉じている
- 寝床やお気に入りの場所で丸くなっている
- 5〜10分程度で音が止まって寝入る
この行動は安心して眠りにつける環境があることの証明でもあります。
飼い主としては、この時間帯は静かに見守ってあげるのがベストです。
空腹や「おねだり」のアピール
4つ目の理由は、空腹や『おねだり』のアピールです。
マイクロブタは食事の時間が近づくと、くちゃくちゃ音を出して『お腹が空いたよ』『ごはんちょうだい』とアピールすることがあります。
この時のくちゃくちゃは以下の特徴があります。
- 飼い主の顔を見ながら音を出す
- 食器やフードストッカーの近くをうろうろする
- 鼻を鳴らす『ブーブー』音と組み合わさることが多い
- 食事の時間帯に集中して見られる
参考:ぶたさんへ会いに
この場合は適切な時間に適量の食事を与えることで解決します。
ただし、おやつの与えすぎには注意が必要です。肥満はマイクロブタの健康に悪影響を与えます。
口腔内の違和感や不快感(要注意)
5つ目の理由は、口腔内の違和感や不快感で、これは要注意のケースです。
以下のような口腔内トラブルが原因でくちゃくちゃすることがあります。
- 歯や歯茎の炎症・痛み
- 口内炎や口腔内の傷
- 食べ物が歯に挟まっている
- 異物が口の中に入っている
- 唾液分泌の異常
この場合のくちゃくちゃは不規則で頻繁、以下のような症状を伴うことが多いです。
- よだれが異常に多い
- 口の周りが濡れている
- 食欲が低下している
- 口を気にして前足で触る仕草
- 食べる時に痛そうにする

このような症状が見られたら、できるだけ早く獣医師に相談してください。
口腔内トラブルは放置すると悪化し、食事が取れなくなる可能性があります。
くちゃくちゃ音の種類と感情の見分け方【図解】

くちゃくちゃ音は一様ではなく、音の種類によって愛ブタの感情状態が異なります。
ここでは音のパターン別に、マイクロブタの感情を見分ける方法を解説します。
ゆっくり規則的なくちゃくちゃ=リラックス状態
ゆっくりで規則的なくちゃくちゃ音は、リラックス状態の明確なサインです。
このタイプのくちゃくちゃには以下の特徴があります。
- 音のリズムが一定で予測可能
- 音の大きさが控えめ
- 2〜3秒に1回程度のゆったりしたペース
- 長い時は10〜20分続くこともある
体の状態も以下のようにリラックスしています。
- 体全体が脱力している
- 耳が自然な位置(前を向いている、または少し横に倒れている)
- 目が半分閉じているか、完全に閉じている
- 寝そべっていることが多い
この状態の時は愛ブタが最も幸せを感じている瞬間です。
無理に構わず、静かに見守ってあげるのが最善の対応です。
速く不規則なくちゃくちゃ=興奮・不快の可能性
速く不規則なくちゃくちゃ音は、興奮状態や不快感を表している可能性があります。
このタイプのくちゃくちゃの特徴は以下の通りです。
- 音が早く、リズムが不規則
- 音が大きめで激しい
- 1秒に数回という速いペース
- 突然始まったり止まったりする
体の状態も緊張やストレスを示していることが多いです。
- 体に力が入っている
- 耳がピンと立っているか、後ろに倒れている
- 目が大きく開いている
- そわそわと動き回る
- 『ブーブー』という警戒音と組み合わさることもある

この場合は以下のような原因が考えられます。
- 環境の変化(来客、引っ越し、模様替えなど)
- 騒音や突然の音に驚いた
- 他のペットとの緊張関係
- 口腔内の不快感や痛み
まずはストレス要因を取り除き、落ち着ける環境を整えることが重要です。
よだれを伴うくちゃくちゃ=要観察ポイント
よだれを伴うくちゃくちゃは、特に注意が必要な要観察ポイントです。
通常、マイクロブタのくちゃくちゃで多少よだれが出るのは自然ですが、異常に多い場合は問題があります。
以下のような症状があれば要注意です。
- 口の周りが常に濡れている
- よだれが床に垂れるほど多い
- よだれに血が混じっている
- よだれが泡状になっている
- よだれに悪臭がある
参考:マイクロブタのヨダレ
考えられる原因は以下の通りです。
- 口内炎や歯周病
- 口腔内の腫瘍
- 中毒症状(有害物質の摂取)
- 熱中症
- 消化器系の疾患
よだれが異常に多い場合は、24時間以内に獣医師の診察を受けることを強くお勧めします。
特に血が混じっている場合は緊急性が高いため、すぐに動物病院に連絡してください。
こんなくちゃくちゃは要注意!獣医に相談すべき3つのサイン

くちゃくちゃ音の多くは正常な行動ですが、獣医師への相談が必要なケースもあります。
以下の3つのサインが見られたら、早めに動物病院を受診してください。
食欲低下を伴う場合
くちゃくちゃ音と同時に食欲低下が見られる場合は、深刻な問題の可能性があります。
以下のような症状があれば要注意です。
- いつものフードを残すようになった
- 食べる量が通常の50%以下に減った
- 食べたそうにするが、口に入れてすぐ吐き出す
- 好物のおやつにも興味を示さない
- 24時間以上ほとんど食べていない
食欲低下とくちゃくちゃの組み合わせで考えられる病気は以下の通りです。
- 口内炎や歯周病による口腔内の痛み
- 消化器系疾患(胃炎、腸炎など)
- 感染症による体調不良
- 内臓疾患(肝臓、腎臓など)
マイクロブタは体が小さいため、食事を取らない状態が続くと急速に衰弱します。
24時間以上食欲がない場合は、すぐに獣医師に相談してください。
よだれが異常に多い・出血がある場合
よだれが異常に多い、または出血がある場合は、緊急性の高い症状です。
以下のような状態が見られたら、即座に動物病院に連絡してください。
- よだれが糸を引くように大量に出る
- よだれや口の周りに血が混じっている
- 口臭が異常に強い
- 口を開けると歯茎が赤く腫れている
- 口の中に腫れ物や傷が見える
考えられる深刻な病気は以下の通りです。
- 重度の歯周病や歯槽膿漏
- 口腔内腫瘍
- 異物による口腔内損傷
- 中毒症状
- 感染症
出血を伴う場合は特に緊急性が高いため、夜間や休日でも救急対応している動物病院に連絡してください。
受診する際は、以下の情報を獣医師に伝えると診断がスムーズです。
- 症状が始まった時期
- よだれの量と色
- 食事の状況
- 他の気になる症状
- 最近食べた物や環境の変化
頻度や様子が急に変わった場合
くちゃくちゃの頻度や様子が急に変わった場合も、注意が必要です。
以下のような変化があれば、獣医師に相談することをお勧めします。
- 今までほとんどしなかったのに、1日中くちゃくちゃするようになった
- いつもリラックス時にしていたのに、突然しなくなった
- くちゃくちゃの音質が変わった(音が大きくなった、湿った音になったなど)
- くちゃくちゃしながら痛そうにする、頭を振るなどの行動が加わった
急な変化は以下のような問題を示唆している可能性があります。
- 新たな口腔内トラブルの発生
- ストレスや不安の増加
- 病気の初期症状
- 環境要因による不快感
愛ブタの『いつもと違う』という飼い主の直感は、多くの場合正しいものです。
少しでも気になることがあれば、獣医師に相談して安心を得ることをお勧めします。
早期発見・早期治療が、愛ブタの健康を守る最善の方法です。
マイクロブタのくちゃくちゃが気になる時の対処法

愛ブタのくちゃくちゃが気になる時、どのように対処すればよいのでしょうか。
ここでは具体的な手順と対処法を解説します。
まず「正常か異常か」をチェックする
最初のステップは、くちゃくちゃが正常な範囲か異常かを判断することです。
以下のチェックリストを使って、愛ブタの状態を確認してください。
【正常なくちゃくちゃのチェックリスト】
- □ 音がゆっくりで規則的
- □ リラックスしている時や食事中に起こる
- □ 食欲は正常
- □ よだれの量は通常程度
- □ 体全体がリラックスしている
- □ 他に気になる症状はない
【異常なくちゃくちゃのチェックリスト】
- □ 音が速く不規則
- □ 1日中頻繁に起こる
- □ 食欲が低下している
- □ よだれが異常に多い、または出血がある
- □ 口の周りを気にして触る仕草をする
- □ 体重が減少している
- □ 元気がない、活動量が減った
正常なチェックリストにすべて当てはまる場合は、心配する必要はありません。
異常なチェックリストに1つでも当てはまる場合は、次のステップに進んでください。
環境やストレス要因を見直す
異常なくちゃくちゃが見られる場合、まずは環境やストレス要因を見直すことが重要です。
以下の項目をチェックして、改善できる点がないか確認してください。
【環境チェックポイント】
- 室温は快適か(マイクロブタの適温は20〜24℃)
- 騒音や突然の音がないか
- 寝床は清潔で快適か
- 十分な運動スペースがあるか
- 他のペットとの関係は良好か
【ストレス要因チェックポイント】
- 最近、引っ越しや模様替えをしたか
- 家族構成に変化があったか
- 飼い主の生活リズムが変わったか
- 新しいペットを迎えたか
- 来客が多くなったか

改善できる点があれば、段階的に環境を整えていきましょう。
ストレス軽減のために以下の対策も有効です。
- 毎日同じ時間に食事を与える(生活リズムの安定)
- 1日10〜15分のスキンシップタイム
- 適度な運動や遊びの時間を確保
- 安心できる隠れ場所を用意する
改善しない場合は獣医に相談する
環境改善を行っても2〜3日以内に改善が見られない場合は、獣医師に相談してください。
動物病院を受診する際は、以下の情報を整理しておくとスムーズです。
【獣医師に伝えるべき情報】
- くちゃくちゃが始まった時期(いつから、何日前から)
- 音の特徴(速い/遅い、規則的/不規則、音質など)
- 頻度(1日に何回、どのタイミングで起こるか)
- 伴う症状(よだれ、食欲低下、体重変化など)
- 最近の環境変化や出来事
- 食事内容と量
可能であれば、くちゃくちゃしている様子を動画で撮影しておくと、獣医師が状態を把握しやすくなります。
獣医師は以下のような検査を行う可能性があります。
- 口腔内の視診・触診
- 歯や歯茎の状態確認
- 必要に応じて血液検査
- X線検査(異物混入の疑いがある場合)
診断結果に基づいて適切な治療を受けることで、愛ブタの健康を守ることができます。
くちゃくちゃ音は近所迷惑になる?音量の実態

マンションやアパートでマイクロブタを飼育している方にとって、『くちゃくちゃ音が近所迷惑にならないか』は重要な関心事です。
結論から言うと、くちゃくちゃ音自体は非常に小さく、隣室まで響くことはほとんどありません。
マイクロブタのくちゃくちゃ音の実際の音量は以下の通りです。
- 音量:約30〜40デシベル程度(図書館の静かな環境や、ささやき声と同程度)
- 距離:1メートル離れるとほとんど聞こえなくなる
- 壁の遮音性:通常のマンションの壁(遮音性40〜50デシベル)があれば隣室には届かない
ただし、注意すべきは『ブーブー』という鳴き声です。
マイクロブタは興奮したり要求がある時に鳴き声を出すことがあり、これは60〜80デシベル程度になることもあります。
集合住宅で飼育する場合のポイントは以下の通りです。
- 飼育前に管理組合や大家さんに確認する
- 夜間(22時〜朝6時)は特に静かな環境を保つ
- ストレスを減らして鳴く頻度を最小限にする
- 防音マットを床に敷く(足音対策)
- 入居時に近隣住民に挨拶しておく
くちゃくちゃ音については心配する必要はありませんが、総合的な騒音対策を心がけることが重要です。
マイクロブタのくちゃくちゃに関するよくある質問

マイクロブタのくちゃくちゃについて、飼い主さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
くちゃくちゃ音は夜中も続きますか?
Q. くちゃくちゃ音は夜中も続きますか?
**A:** マイクロブタは夜行性ではないため、夜間は基本的に眠っています。ただし、就寝前のリラックス行動として、寝る直前に5〜10分程度くちゃくちゃすることがあります。これは正常な行動で、その後は静かに眠りにつきます。もし夜中に頻繁にくちゃくちゃして眠れていない様子なら、環境が不快(暑い、寒い、騒音など)か、体調不良の可能性があるため確認が必要です。
くちゃくちゃをやめさせることはできますか?
Q. くちゃくちゃをやめさせることはできますか?
**A:** 正常なくちゃくちゃ(満足感やリラックスの表現)は、マイクロブタの自然な行動なので、無理にやめさせる必要はありません。むしろ、幸せのサインなので温かく見守ってあげてください。ただし、ストレスや不安から来るくちゃくちゃ(速く不規則なもの)の場合は、環境改善やストレス要因の除去によって減らすことができます。口腔内トラブルが原因の場合は、獣医師による治療で改善します。
子ブタと成ブタでくちゃくちゃの頻度は違う?
Q. 子ブタと成ブタでくちゃくちゃの頻度は違う?
**A:** 一般的に、子ブタの方がくちゃくちゃする頻度が高い傾向があります。これは子ブタが新しい環境や食べ物に対して好奇心旺盛で、探索行動の一環として口を動かすことが多いためです。成ブタになると落ち着いて、リラックス時や食事時など特定の場面でのみくちゃくちゃするようになります。ただし個体差が大きいため、成ブタでも頻繁にくちゃくちゃする子もいます。
他のブタもくちゃくちゃしますか?
Q. 他のブタもくちゃくちゃしますか?
**A:** はい、くちゃくちゃはマイクロブタだけでなく、ミニブタや通常サイズのブタにも見られる共通の行動です。ブタ全般に見られる習性で、満足感やリラックスを表現する自然な行動パターンです。家畜として飼われているブタも、快適な環境で過ごしている時にくちゃくちゃすることが観察されています。
まとめ|くちゃくちゃ音を理解してマイクロブタともっと仲良くなろう

マイクロブタのくちゃくちゃ音について、重要なポイントをまとめます。
【この記事の重要ポイント】
- くちゃくちゃは基本的に幸せのサイン:ゆっくり規則的なくちゃくちゃは、満足感やリラックス状態を表す正常な行動です。
- 音の種類で感情を見分ける:ゆっくり規則的=リラックス、速く不規則=興奮や不快のサインです。
- こんな時は獣医に相談:食欲低下、異常なよだれや出血、頻度や様子の急変が見られたら早めに受診してください。
- 環境改善が大切:適切な温度管理、ストレス軽減、規則正しい生活リズムで健康を維持できます。
- 近所迷惑の心配は不要:くちゃくちゃ音は非常に小さく、集合住宅でも問題になることはほとんどありません。
マイクロブタのくちゃくちゃ音は、言葉を話せない彼らが発する大切なコミュニケーションです。
音の種類や状況を観察することで、愛ブタの感情や健康状態を理解できるようになります。
日々のスキンシップと観察を通じて、愛ブタとの絆を深めていきましょう。
そして少しでも気になることがあれば、遠慮せず獣医師に相談してください。
早期発見・早期対応が、マイクロブタの健康で幸せな生活を支える鍵です。


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