マイクロブタを迎えるにあたって、ケージ選びで悩んでいませんか?「専用品は見つからないし、どのサイズを選べばいいのか分からない」という声をよく耳にします。実は、成長後のサイズを見越さずに小さなケージを買ってしまい、買い替えが必要になるケースが後を絶ちません。この記事では、マイクロブタのケージ選びに必要な具体的なサイズ基準から、大型犬用ケージでの代用方法、快適なレイアウトまで、実際の飼育者の経験をもとに徹底解説します。
【結論】マイクロブタのケージは幅120cm×奥行80cm以上が目安

マイクロブタのケージ選びで最も重要なのは、幅120cm×奥行80cm以上のサイズを確保することです。
これは成体サイズになったマイクロブタが、ケージ内でトイレ・寝床・食事スペースを分けられる最低限の広さです。
多くの飼育者が「子ブタのうちは小さいケージで十分」と考えて失敗していますが、マイクロブタは生後1年で急速に成長します。
実際に飼育者の体験談でも、約30×30cmのワイヤーネットで作った手作りケージは、成長したマイクロブタが簡単にジャンプして飛び越えてしまったという失敗例が報告されています。
最初から成体サイズに対応したケージを用意することで、買い替えのコストと手間を省くことができます。
成体サイズ(体重18〜40kg)から逆算した根拠
マイクロブタの成体サイズは、体重18〜40kg、体長40〜60cm程度が一般的です。
ブタは横になって寝る習性があるため、体長の1.5〜2倍の長さが寝床として必要になります。
さらに、ブタは非常にキレイ好きな動物で、寝床とトイレを明確に分ける習性があります。
大和ハウスの飼育ガイドでも、トイレと寝床を分けられる広さが推奨されています。
具体的な計算例を示します。
- 寝床スペース:体長60cm × 1.5倍 = 約90cm
- トイレスペース:中型犬用トイレ(約60×45cm)が必要
- 食事スペース:給餌皿を置く余裕(約30cm四方)
これらを合計すると、最低でも幅120cm×奥行80cm以上が必要という計算になります。
余裕を持たせるなら、幅150cm×奥行90cm以上がより理想的です。
子ブタ期に小さいケージを選ぶと失敗する理由
「子ブタのうちは小さいケージで節約しよう」という考えは、最も多い失敗パターンのひとつです。
マイクロブタは生後6ヶ月で体重が10kg前後、1歳で18〜25kg程度まで成長します。
成長スピードが早いため、小さいケージを購入しても使える期間は3〜6ヶ月程度しかありません。
結果として、買い替えで2倍のコストがかかることになります。

さらに、狭いケージでの飼育はストレス行動の原因になります。
- ケージを噛んで破壊しようとする
- 鳴き続ける
- トイレの失敗が増える
- 攻撃的になる
これらの問題行動は、一度定着すると修正が困難です。
初期投資として適切なサイズのケージを用意することが、長期的に見て最もコストパフォーマンスが高い選択になります。
マイクロブタにケージは必要?飼育者が実感する3つの理由

「ケージに閉じ込めるのはかわいそう」と考える方もいますが、マイクロブタの飼育にケージは必須です。
実際の飼育者たちが実感している理由を3つ紹介します。
ケージは「閉じ込める」ためではなく、ブタと人間が快適に共生するための重要なツールです。
留守番・就寝時の安全確保になる
マイクロブタは好奇心旺盛で、目を離すと予想外の事故につながります。
留守番中や就寝時にケージなしで放置すると、以下のような危険があります。
- 電気コードを噛んで感電
- 観葉植物など有毒な植物を誤食
- 家具の隙間に挟まる
- 階段からの転落
- キッチンでの火傷や誤飲
実際に飼育者のブログでは、留守番時の安全管理の重要性が強調されています。
ケージは、飼い主が直接監視できない時間帯の安全な避難場所としての役割を果たします。
特に子ブタ期は何でも口に入れてしまうため、ケージでの管理が事故防止に直結します。
トイレトレーニングの成功率が上がる
マイクロブタのトイレトレーニングにおいて、ケージは最も効果的なツールです。
ブタはキレイ好きで、寝床から離れた場所で排泄する習性があります。
ケージ内にトイレと寝床を配置することで、自然とトイレの場所を覚えやすくなります。
専門家の飼育ガイドでも、トイレと寝床を分けられる広さのケージが推奨されています。
トイレトレーニングの成功率を高める配置のポイントは以下の通りです。
- ケージの一番奥に寝床を設置
- 入口付近にトイレを設置
- 寝床とトイレの間に物理的な仕切りを置く
- トイレの場所を頻繁に変えない
放し飼いの状態でトイレトレーニングをすると、家中のあちこちで排泄してしまい、しつけに数ヶ月〜半年以上かかるケースもあります。
ケージを使えば、多くの場合1〜2週間程度でトイレの場所を覚えます。
ブタ自身が安心できる『巣穴』になる
野生のブタは巣穴で休む習性があり、狭い空間を『安全な場所』と認識します。
適切なサイズのケージは、マイクロブタにとって安心できるプライベート空間になります。
実際の飼育例では、ケージに慣れたマイクロブタは、疲れたときや怖いことがあったときに自分からケージに入って休む行動が見られます。
ただし、ケージ=閉じ込める場所という認識を持たせないことが重要です。
- ケージの扉は日中は開けておく
- ケージ内に好きなおもちゃや毛布を入れる
- 罰として無理やりケージに入れない
- ケージ内でおやつを与えて良い印象を持たせる
こうした工夫により、ケージはストレスの原因ではなく、安心して休める特別な場所になります。
ケージとサークルの違い|マイクロブタにはどっちがいい?

マイクロブタの飼育スペースを確保する方法として、ケージとサークルの2つの選択肢があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、飼育環境や目的によって最適な選択が異なります。
ここでは両者の違いを明確にし、初心者にはどちらが向いているかを解説します。
ケージのメリット・デメリット
【ケージのメリット】
- 天井があるため脱走防止効果が高い:マイクロブタはジャンプ力があり、70〜80cm程度の高さは飛び越えることができます。ケージなら上からの脱走を完全に防げます。
- コンパクトで設置場所を選ばない:サークルに比べて省スペースで、ワンルームでも設置可能です。
- トイレトレーニングがしやすい:限られた空間内で寝床とトイレを明確に分けられるため、しつけの成功率が高まります。
- 移動や掃除が比較的簡単:折りたたみ式のケージなら、模様替えや引っ越しの際も移動が容易です。
【ケージのデメリット】
- サークルに比べて広さの拡張が難しい:固定サイズのため、後から広げることができません。
- 圧迫感を感じる個体もいる:天井があることで、開放的なスペースを好む個体には向かない場合があります。
- 大型サイズは価格が高い:幅120cm以上の大型犬用ケージは、2万〜5万円程度の投資が必要です。
サークルのメリット・デメリット
【サークルのメリット】
- 広いスペースを確保しやすい:パネルを追加することで、自由にサイズを拡張できます。
- 開放的で圧迫感が少ない:天井がないため、ブタにとって視界が開けてストレスが少なくなります。
- 人間との交流がしやすい:サークル越しに触れ合うことができ、コミュニケーションが取りやすいです。
- 複数頭飼育に向いている:広いスペースを作れるため、2頭以上を飼育する場合に適しています。
【サークルのデメリット】
- 脱走のリスクが高い:高さ80cm以下のサークルは、成長したマイクロブタが飛び越える可能性があります。実際に飼育者の失敗例でも、ワイヤーネットでは簡単に越えられたという報告があります。
- 広いスペースが必要:最低でも畳2〜3畳分のスペースが必要で、ワンルームでは設置が困難です。
- トイレトレーニングが難しい:広すぎるとトイレの場所を覚えにくく、しつけに時間がかかります。
- 掃除の手間が増える:広い分、床材の交換や清掃の範囲が広がります。
初心者にはケージをおすすめする理由
初めてマイクロブタを飼育する方には、断然ケージをおすすめします。
その理由は以下の3点です。
1. 脱走防止の確実性
初心者の場合、マイクロブタの運動能力を過小評価しがちです。
サークルでは予想外のジャンプで脱走され、家中を荒らされたり事故につながるリスクがあります。
ケージなら天井があるため、そのリスクを完全に排除できます。
2. トイレトレーニングの成功率
マイクロブタ飼育の最初の関門がトイレトレーニングです。
ケージの限られた空間内で寝床とトイレを明確に分けることで、1〜2週間程度でトイレを覚えるケースが多いです。
サークルでは広すぎてトイレの場所が定まらず、しつけに数ヶ月かかることもあります。
3. 設置スペースと初期費用
ケージはコンパクトで、ワンルームや1LDKでも設置可能です。
サークルは広いスペースが必要で、パネルを複数購入するとケージ以上の費用がかかる場合があります。
pignic cafeの飼育ガイドでも、初心者には犬用のケージ(かんたんにドアを開けられない壊れにくいもの)が推奨されています。
慣れてきたら、日中はケージの扉を開けて部屋で遊ばせ、留守番時や就寝時だけケージに戻すという使い方が理想的です。
マイクロブタ用ケージの選び方|専用品・代用品・自作を比較

マイクロブタ用のケージを入手する方法は、大きく分けて専用品・代用品・自作の3つがあります。
それぞれの特徴と現実的な選択肢を詳しく解説します。
専用ケージは入手困難なのが現状
マイクロブタ専用のケージは、現状ではほとんど市販されていません。
一部のブリーダーや専門店で取り扱いがありますが、非常に高額で入手経路も限られています。
Piglets SHOPのブービーケージのように、マイクロブタ・ミニブタ専用のケージを扱うショップも存在しますが、全国的に見れば非常に少数です。
また、mipig監修のオリジナルケージのように、一部のマイクロブタカフェが独自に開発した商品もありますが、一般販売されていない場合が多いです。
さらに、研究用のブタ飼育ケージは存在しますが、これらは実験動物用で価格も数十万円と非現実的です。
そのため、多くの飼育者は大型犬用ケージを代用するのが一般的です。
大型犬用ケージを代用する方法【最も現実的】
マイクロブタ飼育者の大多数が選んでいるのが、大型犬用ケージの代用です。
福岡のマイクロブタブリーダーPigletsでも、中型犬〜大型犬用のケージを推奨しており、1年間無料でレンタルするサービスも提供しています。

選ぶ際の重要なポイント
- サイズ:幅120cm×奥行80cm以上を選ぶこと。商品表記では『XXL』『超大型犬用』『ゴールデンレトリバー・ラブラドール用』などと書かれています。
- 材質:スチール製またはステンレス製を選ぶこと。プラスチック製やアルミ製は、マイクロブタの噛む力で破壊される可能性があります。
- 扉のロック機構が頑丈なこと。マイクロブタは非常に賢く、簡単なラッチは自分で開けてしまいます。pignic cafeのガイドでも、『かんたんにドアを開けられない壊れにくいもの』が推奨されています。
- 床面がフラットまたはトレー付きのもの。網状の床は足を傷める原因になるため避けましょう。
- 折りたたみ可能なタイプが掃除や移動に便利です。
価格の目安
大型犬用ケージの価格は、サイズと品質によって幅があります。
- エントリーモデル:15,000〜25,000円
- 中級モデル:25,000〜40,000円
- 高級モデル:40,000〜60,000円
安価なモデルでも十分に機能しますが、耐久性とロック機構の信頼性を重視して選ぶことをおすすめします。
家畜用フェンスで自作するという選択肢
DIYが得意な方は、家畜用フェンスやワイヤーネットを使った自作という選択肢もあります。
ただし、実際の失敗例にあるように、約30×30cmのワイヤーネットで作った簡易ケージでは、マイクロブタが簡単にジャンプして脱走してしまいました。
自作のメリット
- 部屋のスペースに合わせてサイズを自由に調整できる
- 材料費を抑えられる(総額1〜2万円程度)
- デザインを自分好みにカスタマイズできる
- 将来的な拡張や改造が容易
自作のデメリット・注意点
- 強度不足のリスク:ワイヤーネットや薄い木材では、マイクロブタの噛む力や体当たりで破壊される可能性があります。
- 脱走防止が難しい:天井部分の固定が甘いと、ジャンプで脱走されます。高さは最低でも100cm以上、できれば120cm以上が必要です。
- 時間と労力がかかる:設計・材料調達・組み立てに数日〜1週間程度かかります。
- 安全性の確保:鋭利な部分や突起があるとケガの原因になるため、丁寧な仕上げが必要です。
自作に向いている人
- DIY経験が豊富で、溶接や木工の技術がある
- 既製品では対応できない特殊なスペースに設置したい
- 時間をかけて理想のケージを作り上げたい
初心者の場合、自作はおすすめしません。
脱走や事故のリスクを考えると、市販の大型犬用ケージを購入する方が安全で確実です。
【比較表】価格・入手しやすさ・特徴の一覧
| 選択肢 | 価格目安 | 入手しやすさ | 主な特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| マイクロブタ専用ケージ | 5〜15万円 | ★☆☆☆☆ 入手困難 |
最適設計だが、販売店が限定的で高額 | ★★☆☆☆ |
| 大型犬用ケージ(代用) | 1.5〜6万円 | ★★★★★ 通販・ペットショップで容易 |
種類豊富、耐久性高い、サイズ選択肢多い | ★★★★★ 最もおすすめ |
| 家畜用フェンス(自作) | 1〜3万円 | ★★★☆☆ 材料は入手可能 |
カスタマイズ自由だが、強度・安全性に注意が必要 | ★★☆☆☆ 上級者向け |
| ワイヤーネット(簡易) | 0.5〜1万円 | ★★★★☆ 100均・ホームセンター |
低コストだが強度不足、脱走リスク大 | ★☆☆☆☆ 非推奨 |
結論として、初心者から中級者までほぼすべての飼育者に『大型犬用ケージの代用』が最適解です。
入手しやすさ・コストパフォーマンス・安全性のバランスが最も優れています。
マイクロブタのケージ内レイアウト|快適な配置のコツ

ケージを購入したら、次に重要なのが内部のレイアウトです。
マイクロブタの習性を理解した配置にすることで、トイレトレーニングの成功率が上がり、ストレスも軽減されます。
必須アイテム4つと配置の基本
マイクロブタのケージ内に最低限必要なアイテムは、以下の4つです。
1. 寝床(ベッド・毛布)
マイクロブタは柔らかい場所で横になって寝る習性があります。
- 犬猫用のペットベッド(Lサイズ以上)
- 厚手の毛布やフリース素材の布
- クッション性のあるマット
寝床はケージの一番奥に配置することで、ブタが安心して休める『巣穴』の感覚を作ります。
2. トイレ
Pigletsの飼育ガイドでも推奨されているように、中型犬〜大型犬用のトイレを使用します。
- トイレトレー(60×45cm程度)にペットシーツを敷く
- トイレ砂を使う場合は、誤飲しにくい大粒タイプを選ぶ
トイレはケージの入口付近に配置します。
ブタは寝床から離れた場所で排泄する習性があるため、寝床と対角線上に置くのが理想です。
3. 給餌皿・給水器
- フードボウル:ひっくり返されにくい重めの陶器製やステンレス製
- 給水器:ボトルタイプまたは倒れにくい重量のある水入れ
給餌皿はトイレと寝床の中間に配置します。
トイレのすぐ横に置くと、衛生的に好ましくありません。
4. 床材
ケージの床が金網やスノコの場合、必ず床材を敷く必要があります。
- ペット用ジョイントマット
- コルクマット
- 厚手のタオルや毛布
床材なしで飼育すると、足腰を痛めたり関節炎の原因になります。
特に成長期の子ブタには、クッション性のある床材が不可欠です。
【図解】トイレ・寝床・餌場の理想的な配置例
以下は、幅120cm×奥行80cmのケージにおける理想的なレイアウト例です。
【配置図のイメージ】
┌─────────────────────────────────┐
│ [入口] │
│ │
│ ┌────────┐ ┌──────┐ │
│ │トイレ │ │給餌皿 │ │
│ │(60×45) │ │給水器 │ │
│ └────────┘ └──────┘ │
│ │
│ │
│ ┌─────────────┐ │
│ │ 寝床(毛布) │ │
│ │ ベッド │ │
│ └─────────────┘ │
└─────────────────────────────────┘
← 120cm →
【配置の重要ポイント】
- トイレは入口付近:排泄後すぐに外に出られるようにすることで、トイレの場所を認識しやすくなります。
- 寝床は一番奥:落ち着いて休める場所にすることで、安心感を与えます。
- 給餌皿は中間地点:トイレと寝床の間に配置し、食事スペースを衛生的に保ちます。
- 動線を確保:入口→トイレ→給餌皿→寝床という自然な動線を作ることで、ストレスなく移動できます。

【レイアウトの失敗例】
以下のような配置は避けましょう。
- トイレと寝床が隣接している:ブタはキレイ好きなので、寝床のすぐ横にトイレがあると使いたがりません。
- 給餌皿がトイレのすぐ横:衛生的に問題があり、食事中にトイレの臭いが気になります。
- 寝床が入口のすぐ横:人の出入りで落ち着いて休めず、ストレスの原因になります。
- 床材なし:金網の床は足を痛める原因になります。
レイアウトは一度決めたら、頻繁に変更しないことも重要です。
トイレの場所を覚えた後に移動すると、混乱してトイレの失敗が増えます。
ケージの設置場所|避けるべきNG例と理想の条件

ケージを購入しても、設置場所が不適切だとマイクロブタのストレスや健康問題につながります。
ここでは、理想的な設置場所の条件と、絶対に避けるべきNG例を解説します。
設置場所を選ぶ5つの条件
1. 家族の気配が感じられる場所
マイクロブタは社会性が高く、孤独を嫌います。
リビングなど、家族の姿や声が届く場所に設置することで、安心して過ごせます。
ただし、テレビの真横など音が大きすぎる場所は避けましょう。
2. 直射日光が当たらない
ブタは暑さに弱く、熱中症のリスクがあります。
窓際に設置する場合は、カーテンやブラインドで直射日光を遮る工夫が必要です。
特に夏場は、室温が28度を超えないよう注意してください。
3. エアコンの風が直撃しない
エアコンの冷風が直接当たる場所は、体調を崩す原因になります。
部屋全体を快適な温度(18〜24度)に保ちつつ、風向きを調整しましょう。
4. 床が平らで安定している
ケージは重量があり、マイクロブタが動くと揺れることもあります。
畳やカーペットの上よりも、フローリングなど硬い床の方が安定します。
ただし、騒音対策として下に防音マットを敷くと良いでしょう。
5. 掃除・世話がしやすい
毎日のトイレ掃除や給餌のため、アクセスしやすい場所を選びましょう。
部屋の奥の隅など、人が入りにくい場所は避けてください。
また、水場(キッチンや洗面所)に近い方が、給水や掃除が楽になります。
絶対に避けたいNG設置場所3選
NG例1:玄関や廊下など人通りの多い場所
頻繁に人が通る場所は、マイクロブタにとって落ち着けない環境です。
特に来客が多い家庭では、玄関近くは避けましょう。
ストレスが溜まると、鳴き続けたり攻撃的になったりする原因になります。
NG例2:ベランダや屋外
マイクロブタは室内飼育が原則です。
屋外では以下のリスクがあります。
- 夏の暑さ・冬の寒さによる体調不良
- 雨風による環境悪化
- 野生動物や害虫の侵入
- 騒音によるご近所トラブル
日中の日光浴は健康に良いですが、ケージを常設する場所としては不適切です。
NG例3:浴室・洗面所などの水回り
湿気が高い場所は、皮膚病やカビの原因になります。
また、浴室は温度変化が激しく、マイクロブタの体調管理が難しくなります。
水場に近い方が便利ですが、浴室内や洗面所の中への設置は避けてください。
【理想的な設置場所の具体例】
- リビングの隅(テレビから2m以上離れた場所)
- 寝室の一角(飼い主と一緒に過ごせる)
- ダイニングキッチンに隣接した部屋(世話がしやすい)
設置後も、季節に応じて微調整することが大切です。
夏は涼しい場所へ、冬は暖房が効きやすい場所へ移動するなど、柔軟に対応しましょう。
マイクロブタのケージ飼育でよくある失敗と対策

マイクロブタのケージ飼育では、同じ失敗を繰り返す飼育者が多く見られます。
ここでは、特に多い3つの失敗例と、その具体的な対策を紹介します。
サイズが小さすぎて買い替えになる
最も多い失敗が、子ブタのサイズに合わせて小さいケージを購入し、数ヶ月後に買い替えが必要になるパターンです。
実際の飼育者の失敗談では、約30×30cmのワイヤーネットで手作りしたケージが、成長後には全く役に立たなくなったと報告されています。
【なぜこの失敗が起こるのか】
- 子ブタの小ささに騙されて、成長後のサイズを想像できない
- 初期費用を抑えたいという心理が働く
- 『後で買い替えればいい』と楽観視してしまう
【この失敗がもたらす問題】
- 買い替えで2倍のコストがかかる(小型ケージ5,000円 + 大型ケージ30,000円 = 計35,000円)
- 狭いケージでのストレスで問題行動が定着する
- 買い替えまでの数ヶ月間、マイクロブタに我慢を強いることになる
【対策】
最初から成体サイズ(幅120cm×奥行80cm以上)のケージを購入することが唯一の解決策です。
子ブタのうちは広すぎるように感じますが、以下の工夫で対応できます。
- ケージ内を仕切りで半分に区切り、成長に合わせて広げる
- 空いたスペースにおもちゃや遊び場を設置する
- 寝床を大きめにして、広さを有効活用する
『大は小を兼ねる』の原則で、迷ったら大きいサイズを選びましょう。
閉じ込めっぱなしでストレス行動が出る
ケージを購入したものの、1日中閉じ込めっぱなしにしてしまうという失敗例も多く見られます。
動画でも分かるように、寂しがり屋のマイクロブタをケージに長時間入れておくと、ストレスから問題行動が発生します。
【ストレス行動の具体例】
- ケージを噛んで破壊しようとする
- 大きな声で鳴き続ける(ご近所トラブルの原因)
- 自分の尾を噛む、同じ場所をぐるぐる回るなどの常同行動
- 人に対して攻撃的になる
- 食欲不振や下痢などの体調不良
【対策】
ケージは『閉じ込める場所』ではなく、『安全に留守番する場所』として使うのが正しい考え方です。
理想的なケージの使い方
- 在宅時:ケージの扉は開けておき、自由に出入りさせる。ブタが自分から入って休むようにする。
- 留守番時:安全のため2〜4時間程度はケージに入れる。ただし、長時間の留守番前には十分に運動させる。
- 就寝時:夜間はケージで休ませるが、朝起きたらすぐに出す。
- 1日の運動時間:最低でも2〜3時間は部屋で自由に遊ばせる時間を確保する。
飼育者の体験談では、キャリーケージを広い寝床として活用し、布団を敷いて人間も一緒に寝たというエピソードもあります。
このように、ケージを柔軟に使うことでストレスを軽減できます。
床材なしで足腰を痛める
大型犬用ケージの多くは、床が金網やスノコ状になっています。
そのまま使用すると、マイクロブタの足腰に大きな負担がかかります。
【床材なし飼育の健康リスク】
- 足裏の皮膚が傷つき、炎症や感染症を起こす
- 関節に負担がかかり、関節炎や歩行困難につながる
- 成長期の子ブタは骨格形成に悪影響
- 床が冷たく、体温調節がうまくできない
特にマイクロブタは体重が重いため、金網の床では足が挟まったり、体重を支えきれずに足を痛めるリスクが高まります。
【対策】
必ずケージ全体に床材を敷くことが重要です。
以下の床材が適しています。
- ペット用ジョイントマット:クッション性が高く、汚れた部分だけ交換できる。価格は1畳分で2,000〜4,000円程度。
- コルクマット:天然素材で滑りにくく、防音効果もある。価格は1畳分で3,000〜5,000円程度。
- 厚手のタオルや毛布:洗濯して繰り返し使える。ただし、爪が引っかかると危険なので、目が細かいものを選ぶ。
- 人工芝マット:排水性が良く、掃除しやすい。ただし、硬すぎるものは避ける。
床材選びのポイント
- 洗える・拭けるなど、清潔を保ちやすい素材
- 滑りにくく、クッション性がある
- 誤飲のリスクがない(小さなパーツがない)
- 噛んで破壊されにくい
床材は消耗品なので、予備を2〜3セット用意しておくと、洗濯中も困りません。
床材への投資は、マイクロブタの生涯にわたる健康を守るために絶対に省いてはいけないコストです。
【チェックリスト】ケージ購入前・設置時の確認事項

マイクロブタのケージ選びで失敗しないために、購入前と設置時にチェックすべき項目をリスト化しました。
このチェックリストを活用して、後悔のないケージ選びを実現しましょう。
購入前に確認すべき5つのポイント
□ 1. サイズは幅120cm×奥行80cm以上か?
成体サイズのマイクロブタがトイレ・寝床・食事スペースを分けられる広さが確保されているか確認してください。
商品説明で『大型犬用』『XXLサイズ』『ゴールデンレトリバー対応』などの表記があるものを選びましょう。
迷ったら、実際にメジャーで床に120cm×80cmの範囲を測ってみると、広さのイメージが掴めます。
□ 2. 材質はスチールまたはステンレス製か?
マイクロブタの噛む力は想像以上に強いです。
プラスチック製やアルミ製のケージは、数ヶ月で破壊される可能性があります。
スチール製またはステンレス製で、太さ4mm以上のワイヤーが使われているものを選んでください。
□ 3. 扉のロック機構は頑丈か?
マイクロブタは非常に賢く、簡単なラッチは自分で開けてしまいます。
pignic cafeのガイドでも指摘されているように、『かんたんにドアを開けられない壊れにくいもの』を選ぶことが重要です。
- ダブルロック機構(2箇所で固定)
- スライド式ロック
- 南京錠が取り付けられる構造
商品レビューで『脱走された』という口コミがないか確認しましょう。
□ 4. 床面の構造は?床材は必要か?
床が金網やスノコの場合、別途床材の購入が必須です。
トレー付きのケージなら、トレーの上に床材を敷くだけで済むので便利です。
床材の予算(2,000〜5,000円程度)も含めて、総コストを計算しておきましょう。
□ 5. 設置スペースは確保できるか?
ケージ本体のサイズに加えて、周囲に20〜30cmの余裕が必要です。
- 扉を開けたときのスペース
- 掃除や世話をするための作業スペース
- ケージの周りを歩けるスペース
実際に設置予定の場所で、メジャーを使って床に印をつけてシミュレーションしてみましょう。
家具の配置換えが必要かどうかも、事前に確認しておくと安心です。
設置後にやるべき3つの準備
□ 1. レイアウトを確定させる
マイクロブタを迎える前に、ケージ内のレイアウトを完成させておきましょう。
- 寝床:ケージの一番奥
- トイレ:入口付近
- 給餌皿・給水器:中間地点
- 床材:ケージ全体に敷く
レイアウトは一度決めたら、頻繁に変更しないことが重要です。
トイレの場所を覚えた後に移動すると、混乱してトイレの失敗が増えます。
□ 2. 温度・湿度管理の準備
マイクロブタの快適温度は18〜24度です。
ケージ付近に温度計を設置し、エアコンや暖房で温度管理できるようにしておきましょう。
- 夏:室温を28度以下に保つ。直射日光を遮る。
- 冬:室温を18度以上に保つ。寝床に毛布を多めに入れる。
- 湿度:50〜60%が理想。除湿機や加湿器で調整。
特に子ブタは体温調節が苦手なので、温度管理は慎重に行ってください。
□ 3. 脱走対策の最終チェック
ケージを組み立てたら、以下の点を確認してください。
- 扉のロックが確実に機能するか
- ケージのパネル同士の接続部に隙間がないか
- 天井部分(ある場合)がしっかり固定されているか
- ケージの近くに登れる家具(椅子・テーブル)がないか

動画のように、賢いマイクロブタはあらゆる方法で脱走を試みます。
不安な場合は、南京錠やカラビナなどで追加のロックを取り付けることをおすすめします。
これらのチェックリストを活用することで、失敗のないケージ選びと安全な飼育環境を実現できます。
まとめ|マイクロブタのケージ選びで後悔しないために

マイクロブタのケージ選びは、快適な飼育環境を作るための最も重要な準備です。
この記事で解説したポイントをまとめます。
- サイズは幅120cm×奥行80cm以上が目安:成体サイズから逆算し、最初から大きめのケージを選ぶことで買い替えを回避できます。子ブタのうちは広すぎるように感じても、成長は驚くほど早いです。
- 大型犬用ケージの代用が最も現実的:マイクロブタ専用品は入手困難で高額。大型犬用ケージなら、通販やペットショップで手軽に購入でき、耐久性も十分です。スチール製で頑丈なロック機構のあるものを選びましょう。
- ケージは『閉じ込める場所』ではなく『安全な避難場所』:留守番時や就寝時の安全確保、トイレトレーニングの成功、ブタ自身の安心感につながります。在宅時は扉を開けて自由に出入りさせることで、ストレスを軽減できます。
- レイアウトは習性に合わせる:寝床は奥、トイレは入口付近に配置し、ブタのキレイ好きな習性を活かしましょう。床材は必須で、足腰の健康を守るために絶対に省いてはいけません。
- 設置場所は家族の気配が感じられる場所:直射日光やエアコンの風が直撃しない、安定した床に設置してください。玄関や屋外は避け、リビングや寝室の一角が理想的です。
マイクロブタとの暮らしは、適切なケージ選びから始まります。
初期投資として適切なサイズのケージを用意し、快適なレイアウトを整えることで、ブタも人間もストレスなく共生できる環境が実現します。
この記事のチェックリストを活用して、後悔のないケージ選びをしてください。
あなたとマイクロブタの幸せな生活を、心から応援しています。


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