「マイクロブタと猫を一緒に飼いたいけど、仲良くできるのかな?」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。実は、条件を整えれば両者の共存は十分可能です。この記事では、マイクロブタと猫の相性を左右する要因から、実践的な慣らし方のステップ、トラブル対処法まで徹底解説します。実際の飼い主さんの体験談や獣医師の見解も交えながら、幸せな多頭飼育を実現するための具体的な方法をお伝えします。
【結論】マイクロブタと猫は一緒に飼える?

結論から言えば、マイクロブタと猫は条件を整えれば一緒に飼うことが可能です。
両者は異なる種の動物ですが、適切な慣らし方と環境整備を行うことで、良好な関係を築いているご家庭が実際に多く存在します。
ただし、個体差や性格によって相性には差があるため、「必ず仲良くなれる」とは断言できません。
時間をかけた段階的な導入と、飼い主さんの適切なサポートが成功の鍵となります。
条件を整えれば共存は可能
マイクロブタと猫の同居を成功させるには、いくつかの重要な条件があります。
最も重要なのは十分な生活スペースの確保です。
両者がストレスなく過ごすためには、それぞれの専用エリアと逃げ場が必要になります。
特に猫は高い場所に逃げられる環境を好むため、キャットタワーやキャットウォークなどの垂直空間の確保が不可欠です。
次に重要なのが段階的な慣らし期間です。
いきなり対面させるのではなく、最低でも2〜4週間かけて徐々に慣れさせることで、ストレスを最小限に抑えられます。
また、飼い主さんが両者の様子を常に観察し、適切に介入できる体制も欠かせません。
留守番時間が長い場合は、完全に慣れるまで別々の部屋で過ごさせるなどの配慮が必要です。
参考:mipig公式サイトでは、マイクロブタの飼育は犬や猫と一緒くらいの感覚で可能としています。
相性が良いケース・悪いケースの割合
明確な統計データは存在しませんが、飼い主さんの体験談やブリーダーの経験則では、適切な慣らし方を実践した場合の成功率は約70〜80%と言われています。
相性が良いケースの特徴は以下の通りです。
- 両者とも若齢(特に生後6ヶ月以内)でお迎えした場合
- マイクロブタが穏やかで社交的な性格の場合
- 猫が他の動物に慣れている、または好奇心旺盛な性格の場合
- 十分な生活スペースがあり、逃げ場が確保されている場合
一方、相性が悪いケースでは以下のような傾向が見られます。
- 猫が非常に臆病で、新しい環境や他の動物に強いストレスを感じる場合
- マイクロブタが活発すぎて、猫を追いかけ回してしまう場合
- 先住猫の縄張り意識が強く、新入りを受け入れない場合
- 飼い主さんの慣らし時間が不足している場合
ただし、「相性が悪い」と感じても、時間をかければ改善するケースが多いことも覚えておきましょう。
実際に半年から1年かけて徐々に距離を縮め、最終的には一緒に過ごせるようになった事例も報告されています。
マイクロブタと猫の相性を左右する5つの要因

マイクロブタと猫の相性は、複数の要因が複雑に絡み合って決まります。
ここでは、特に重要な5つの要因を詳しく解説します。
①年齢:若いほど適応しやすい理由
若齢期(生後6ヶ月以内)の動物は、新しい環境や他の動物への適応力が非常に高いというのが動物行動学の定説です。
これは「社会化期」と呼ばれる時期に、さまざまな刺激に慣れることで柔軟性が育まれるためです。
マイクロブタの場合、生後2〜4ヶ月頃までが最も社会化に適した時期とされています。
この時期に猫と出会わせることで、「猫は怖い存在ではない」という認識が自然に形成されます。
猫も同様に、生後2〜7週齢が最も重要な社会化期です。
この時期に他の動物と触れ合った経験がある猫は、成猫になってからも他種への警戒心が比較的低い傾向にあります。
一方、成猫や成体のマイクロブタの場合でも、時間をかければ慣れることは十分可能です。
ただし、若齢期に比べて慣らし期間が長くなる(3〜6ヶ月程度)ことを想定しておく必要があります。
②先住ペットか新入りか
先住ペットの立場を尊重することが、スムーズな導入の鉄則です。
どちらが先住かによって、慣らし方のアプローチが変わってきます。
猫が先住の場合、猫にとっては「自分の縄張りに見知らぬ動物が侵入してきた」という認識になります。
そのため、猫の安心できるスペースを確保し、マイクロブタの存在を徐々に受け入れさせることが重要です。
新入りのマイクロブタは最初、ケージやサークル内で過ごさせ、猫が自分のペースで観察できるようにしましょう。
マイクロブタが先住の場合、マイクロブタは比較的社交的な性格の子が多いため、新入り猫を歓迎する傾向にあります。
ただし、マイクロブタの好奇心が強すぎて猫を怖がらせないよう注意が必要です。
新入り猫には隠れられる場所を多く用意し、自分から出てくるまで無理に接触させないことがポイントです。
参考:mipig ownersの多頭飼育ガイドでも、相性を重視した導入方法が紹介されています。
③個体の性格(臆病 vs 社交的)
年齢や先住・新入りの立場以上に、個体の持つ性格が相性を大きく左右します。
マイクロブタの性格は大きく分けて以下のタイプがあります。
- 社交的タイプ:人や他の動物に興味を示し、積極的に関わろうとする。猫との同居に向いている。
- 穏やかタイプ:マイペースで落ち着いており、猫を追いかけたりしない。理想的な性格。
- 活発タイプ:エネルギッシュで動き回るのが好き。猫を追いかけてしまう可能性があるため注意が必要。
- 臆病タイプ:新しい環境や他の動物に警戒心が強い。時間をかけた慣らしが必須。
猫の性格も同様に多様です。
- 好奇心旺盛タイプ:新しいものに興味を示し、マイクロブタにも自分から近づく。同居しやすい。
- 穏やかタイプ:他の動物に対して攻撃的ではなく、距離を保ちながら共存できる。
- 縄張り意識が強いタイプ:自分の空間を守ろうとし、新入りに威嚇することが多い。慣らしに時間がかかる。
- 臆病タイプ:常に警戒しており、隠れる場所が必要。マイクロブタの存在自体がストレスになる可能性がある。
最も相性が良いのは、穏やかなマイクロブタと好奇心旺盛または穏やかな猫の組み合わせです。
逆に、活発すぎるマイクロブタと臆病な猫の組み合わせは、猫に大きなストレスを与える可能性が高いため、特に慎重な対応が求められます。
④去勢・避妊の有無
去勢・避妊手術を受けた個体の方が、性格が穏やかになり他の動物との同居がスムーズになる傾向があります。
これは性ホルモンの影響が減ることで、縄張り意識や攻撃性が低下するためです。
マイクロブタの場合、去勢・避妊手術は生後6ヶ月前後で行われることが一般的です。
手術後は発情期特有の行動(鳴き声の増加、マーキング、攻撃性など)が軽減され、猫との同居環境においても落ち着いて過ごせるようになります。
猫も同様に、未去勢・未避妊の個体は発情期に不安定になり、他の動物への攻撃性が高まることがあります。
特にオス猫の場合、未去勢だとスプレー行動(尿マーキング)が見られることがあり、これが室内環境や他のペットとの関係に悪影響を及ぼします。
多頭飼育を検討している場合は、両者とも去勢・避妊手術を受けることを強く推奨します。
⑤生活環境の広さと逃げ場の確保
生活環境の広さは、マイクロブタと猫の同居成功において極めて重要な要素です。
目安として、最低でも2LDK以上の広さがあることが望ましいとされています。
これは、それぞれが自分のスペースを持ち、ストレスを感じた時に距離を取れる環境を確保するためです。
特に重要なのが猫の逃げ場の確保です。
猫は本能的に高い場所を安全地帯と認識するため、以下のような垂直空間を用意しましょう。
- キャットタワー(高さ150cm以上)
- キャットウォークや棚
- 家具の上(タンスや本棚など)
- マイクロブタが入れない専用の部屋
マイクロブタ側も、専用のスペースやサークルがあると安心します。
食事の時間や休息時には、お互いが干渉しない環境を作ることで、ストレスの蓄積を防げます。
ワンルームや1Kなど狭い空間での同居は、両者にとって大きなストレスとなり、トラブルのリスクが高まるため避けるべきです。
マイクロブタと猫の習性を比較|衝突が起きる原因とは

マイクロブタと猫は、それぞれ異なる習性と本能を持っています。
この違いを理解することが、トラブルを未然に防ぎ、円滑な同居生活を実現する第一歩です。
マイクロブタの性格と行動パターン
マイクロブタは非常に社交的で好奇心旺盛な動物です。
本来、豚は群れで生活する動物であり、仲間とのコミュニケーションを好む習性があります。
そのため、他の動物や人に対しても積極的に関わろうとする傾向が強いです。
マイクロブタの主な行動パターンは以下の通りです。
- 鼻で突く行動:これは豚の本能的な探索行動で、興味のあるものを鼻で押したり突いたりします。猫にとっては攻撃と受け取られることがあります。
- 追いかける行動:遊びの一環として動くものを追いかける習性があり、猫を追いかけてしまうことがあります。
- 鳴き声:興奮時や要求時に大きな声で鳴くことがあり、これが猫のストレスになる場合があります。
- 食への執着:食べ物への関心が非常に強く、猫のフードを狙うこともあります。
また、マイクロブタは知能が高く、犬と同程度の学習能力を持っています。
そのため、適切なトレーニングを行えば、猫との接し方を学習させることが可能です。
参考動画:マイクロブタと猫の初対面の様子では、マイクロブタの好奇心旺盛な行動が観察できます。

猫の縄張り意識とストレス反応
猫は単独行動を好み、縄張り意識が非常に強い動物です。
これは野生時代の名残で、自分の縄張りを守ることが生存に直結していたためです。
家猫であっても、この本能は強く残っています。
猫の縄張り意識に関する主な特徴は以下の通りです。
- 安全地帯の確保:猫は自分だけの安全な場所を必要とし、そこを侵されることを嫌います。
- 匂いによるマーキング:顔や体を擦り付けて自分の匂いをつけ、縄張りを主張します。
- 垂直空間の重視:高い場所を安全地帯として認識し、そこから周囲を監視します。
- 変化への敏感さ:環境の変化や新しい動物の存在に対して、強いストレス反応を示すことがあります。
猫がストレスを感じている時の兆候には以下があります。
- 威嚇行動(シャー音、背中を丸める、毛を逆立てる)
- 隠れる時間が増える
- 食欲不振
- 過度なグルーミング
- トイレ以外での排泄
これらの兆候が見られた場合、猫が安心できる環境が不足している可能性があります。
マイクロブタとの距離を再度調整し、猫の安全地帯を拡充する必要があります。
コミュニケーション方法の違いが喧嘩の原因に
マイクロブタと猫の最も大きな問題は、コミュニケーション方法が根本的に異なることです。
お互いの「遊ぼう」や「近づかないで」というサインが正しく伝わらず、誤解が生じやすいのです。
例えば、マイクロブタが鼻で突く行動は、豚同士では友好的なコミュニケーションや遊びの誘いです。
しかし猫にとっては、これが攻撃や威嚇と受け取られ、防衛反応として引っ掻いたり噛みついたりすることがあります。
逆に、猫が尻尾を振る行動は、猫同士では不機嫌や警戒のサインです。
マイクロブタはこの意味を理解できず、さらに近づこうとしてしまい、猫のストレスを増大させます。
このようなコミュニケーションギャップを埋めるのが飼い主の役割です。
両者の行動を観察し、緊張が高まった時には適切に介入することで、徐々にお互いの「言葉」を学習させることができます。
時間をかけることで、マイクロブタは「猫が威嚇したら近づかない」、猫は「マイクロブタの鼻突きは攻撃ではない」ということを学んでいきます。
【体験談】マイクロブタと猫を同居させた飼い主のリアルな声

理論だけでなく、実際にマイクロブタと猫を同居させている飼い主さんの体験談は非常に参考になります。
ここでは、成功例と苦労した例、そして専門家の見解をご紹介します。
成功例①:2ヶ月で一緒に昼寝するように
Aさん(30代・会社員)は、先住猫(2歳・メス)のもとに生後3ヶ月のマイクロブタをお迎えしました。
「最初の1週間は完全に別室で過ごさせ、2週目から匂いの交換を始めました。猫の方が好奇心旺盛な性格だったので、ケージ越しの対面では興味津々で覗き込んでいましたね」
3週目からは監視下での短時間対面を開始し、猫が逃げられる高い場所を複数用意したそうです。
「マイクロブタが追いかけようとした時も、猫がすぐに高い場所に逃げられたので、大きなトラブルにはなりませんでした。1ヶ月半を過ぎた頃から、猫が自分から近づくようになり、2ヶ月後には同じソファで昼寝をするようになりました」
成功のポイントは、十分な時間をかけたことと猫が安心できる環境を整えたことだったとAさんは振り返ります。
参考:mipig family紹介でも、猫と仲良く暮らすマイクロブタの事例が紹介されています。
成功例②:最初は威嚇も3ヶ月後には親友に
Bさん(40代・自営業)のケースは、より時間がかかった例です。
先住マイクロブタ(1歳・オス)のもとに、保護猫(推定3歳・メス)を迎え入れました。
「最初の対面では、猫が激しく威嚇してマイクロブタも怖がってしまいました。それで慣らし期間を通常より長く取ることにしたんです」
Bさんは完全隔離期間を2週間に延長し、猫が落ち着くまで焦らずに待ちました。
「ケージ越しの対面も3週間かけて行い、猫の威嚇が減ってから次のステップに進みました。実際に同じ空間で過ごせるようになったのは、お迎えから2ヶ月半後でしたね」
その後、猫がマイクロブタの温かい体に寄り添って寝るようになり、今ではお互いにグルーミングし合う関係になったそうです。
「時間はかかりましたが、それぞれのペースを尊重したことが成功の鍵だったと思います」とBさんは話します。
実際の同居の様子は以下の動画でも確認できます。

苦労した例:半年かかったケースから学ぶこと
Cさん(50代・主婦)のケースは、より慎重なアプローチが必要だった例です。
先住猫(5歳・オス)は非常に臆病な性格で、マイクロブタ(生後4ヶ月・メス)をお迎えした当初、猫がストレスで食欲不振になってしまったそうです。
「獣医師に相談し、一度完全に隔離し直すことにしました。猫が安心できる環境を最優先にして、マイクロブタとの距離を保ったんです」
Cさんは以下の工夫を行いました。
- 猫専用の部屋を確保し、マイクロブタが絶対に入れないようにした
- フェロモン製品(フェリウェイ)を使用して猫のストレスを軽減
- 対面時間を1日5分から始め、猫の様子を見ながら徐々に延長
- 猫が嫌がる素振りを見せたらすぐに中断
このような慎重なアプローチの結果、半年後にようやく同じ部屋で過ごせるようになりました。
「今でも親密とは言えませんが、お互いを無視しながら平和に共存しています。これも一つの成功の形だと思っています」とCさんは語ります。
この事例から学べるのは、相性によっては長期戦を覚悟する必要があること、そして完全な仲良しにならなくても共存できれば成功と考える柔軟性の重要性です。
専門家(獣医師)の見解
エキゾチックアニマルを専門とするD獣医師に、マイクロブタと猫の同居について意見を伺いました。
「マイクロブタと猫の同居は、種が異なるため本来は推奨しにくい組み合わせです。しかし、適切な環境整備と慣らし期間を設ければ、共存は十分に可能です」
D獣医師が特に強調するのは、ストレスサインの早期発見です。
「猫が隠れる時間が増えた、食欲が落ちた、過度なグルーミングをするなどの兆候が見られたら、すぐに対応が必要です。無理に慣れさせようとすると、猫が体調を崩すリスクが高まります」
また、マイクロブタ側のストレスにも注意が必要とのことです。
「マイクロブタが猫に引っ掻かれて怪我をするケースもあります。特に顔や鼻を傷つけられると、その後猫を怖がるようになることもあるので、初期段階での監視は必須です」
D獣医師のアドバイスをまとめると以下の通りです。
- 両者とも若齢期にお迎えすることが理想
- 最低でも2〜4週間の段階的な慣らし期間を設ける
- 猫の逃げ場を複数確保する
- ストレスサインを見逃さず、必要なら獣医師に相談
- 完全な仲良しを目指さず、平和的共存を目標とする
【実践】マイクロブタと猫を慣らす5ステップ

ここからは、実際にマイクロブタと猫を慣らすための具体的なステップをご紹介します。
焦らず、それぞれのペースを尊重することが最も重要です。
ステップ1:完全隔離期間(1週間)
新しいペットをお迎えしたら、まず1週間は完全に別々の部屋で過ごさせます。
この期間の目的は、お互いの存在を音や匂いで認識させることです。
具体的な方法は以下の通りです。
- マイクロブタと猫をそれぞれ別の部屋に配置
- ドアは閉めたまま、隙間から匂いが漏れる程度に
- それぞれの部屋で、相手の存在を音で認識させる(鳴き声、足音など)
- この期間は直接対面させない
先住ペットには、できるだけ今までと同じ環境とルーティンを維持してあげることが重要です。
急激な変化は不安とストレスを引き起こします。
新入りペットには、新しい環境に慣れる時間を十分に与えましょう。
特にマイクロブタは環境変化に敏感なので、最初の数日は静かな環境を提供することが大切です。
ステップ2:匂いの交換で存在を認識させる(3〜5日)
完全隔離期間の後半から、匂いの交換を始めます。
これは動物の社会化において非常に効果的な方法です。
匂いの交換の具体的な方法は以下の通りです。
- タオルやブランケットの交換:猫が使っているタオルをマイクロブタの部屋に置き、逆にマイクロブタが使っているものを猫の部屋に置く
- 寝床の交換:それぞれの寝床を時々入れ替える
- 部屋の交換:1日に1回、マイクロブタと猫の部屋を入れ替えて、相手の匂いが染み付いた空間を探索させる
この過程で、お互いの匂いに対する反応を観察しましょう。
過度な警戒や威嚇がなければ、次のステップに進む準備ができています。
逆に、匂いだけで激しく威嚇したり不安行動を示す場合は、このステップをさらに数日延長する必要があります。
ステップ3:ケージ越し・ドア越しの対面(1〜2週間)
匂いに慣れたら、次は視覚的な対面に進みます。
ただし、まだ直接触れ合わせるのではなく、安全なバリアを挟んだ状態で行います。
推奨される方法は以下の2つです。
方法1:ケージ越しの対面
- マイクロブタをケージやサークルに入れた状態で、猫を同じ部屋に入れる
- 猫が自由に近づいたり離れたりできる環境を作る
- 高い場所(キャットタワーなど)を必ず用意
- 最初は5〜10分程度から始め、徐々に時間を延ばす
方法2:ドア越しの対面
- ドアを5〜10cm程度開け、ベビーゲートやペットゲートを設置
- お互いが見えるが触れられない状態を作る
- 食事の時間に同時に与えると、相手の存在をポジティブな体験と関連付けられる
この期間中、以下の反応が見られれば順調です。
- 猫が威嚇せずに観察している
- マイクロブタが過度に興奮していない
- どちらも食欲が正常
- 猫が自分から近づいて匂いを嗅ぐ
逆に、激しい威嚇や攻撃的な行動が続く場合は、ステップ2に戻るか、このステップをさらに延長する必要があります。
参考動画:マイクロブタと猫の初めての出会いでは、慎重な対面の様子が観察できます。
ステップ4:監視下での短時間対面(1〜2週間)
ケージ越しの対面がスムーズになったら、いよいよ直接対面に進みます。
ただし、この段階でも必ず飼い主の監視下で行い、何かあればすぐに介入できる準備をしておきましょう。
監視下対面の実施方法は以下の通りです。
- 時間帯:両者とも落ち着いている時間帯(食後やたっぷり遊んだ後など)を選ぶ
- 場所:広めのリビングなど、逃げ場が複数ある空間で行う
- 時間:最初は5分程度から始め、徐々に延長(1日目5分→3日目10分→1週間後30分)
- 監視:両者の行動を注意深く観察し、緊張が高まったらすぐに中断
この期間の注意点は以下の通りです。
- 追いかけっこを防ぐ:マイクロブタが猫を追いかけ始めたら、すぐに制止して別の遊びに誘導
- 猫の逃げ場を確保:猫がいつでも高い場所や別室に逃げられるようにドアを開けておく
- 無理に近づけない:自然な距離感を尊重し、強制的に触れ合わせない
- ポジティブな体験を作る:対面中におやつを与えるなど、お互いの存在を良いことと関連付ける
1〜2週間かけて対面時間を徐々に延ばし、お互いが相手の存在を気にしなくなったら次のステップへ進みます。
ステップ5:自由な同居生活への移行
監視下での対面が1〜2時間問題なく過ごせるようになったら、自由な同居生活への移行を開始します。
ただし、この段階でも以下の点に注意が必要です。
- 留守番時は慎重に:完全に慣れるまでは、留守番時は別々の部屋で過ごさせる
- 夜間も最初は隔離:監視できない夜間は、最初の1〜2週間は別室で寝かせる
- それぞれの専用スペースを維持:食事場所、トイレ、寝床は別々に確保
- 定期的な観察を継続:ストレスサインが出ていないか、引き続き注意深く観察
自由な同居生活が始まっても、完全に慣れるまでには数ヶ月かかることもあります。
焦らず、長期的な視点で見守ることが大切です。
また、一度慣れた後でも、環境の変化(引っ越し、新しいペットの追加など)があると関係性が変わることもあるため、常に観察を怠らないようにしましょう。
【図解】慣らしスケジュールの目安
以下は、マイクロブタと猫を慣らすための標準的なスケジュールの目安です。
| 期間 | ステップ | 実施内容 | チェックポイント |
|---|---|---|---|
| 1日目〜7日目 | 完全隔離 | 別々の部屋で過ごす 音と匂いで存在を認識 |
・食欲が正常か ・過度なストレスサインがないか |
| 5日目〜10日目 | 匂いの交換 | タオルや寝床の交換 部屋の入れ替え |
・相手の匂いに対する反応 ・威嚇や過度な不安がないか |
| 8日目〜21日目 | ケージ越し対面 | バリア越しに視覚的対面 5分から徐々に延長 |
・威嚇が減っているか ・猫が自分から近づくか |
| 15日目〜35日目 | 監視下対面 | 直接対面(監視あり) 5分から2時間へ延長 |
・追いかけっこが起きないか ・両者がリラックスしているか |
| 30日目以降 | 自由な同居 | 留守番・夜間も一緒に 完全な同居生活 |
・ストレスサインがないか ・平和的に共存できているか |
※このスケジュールはあくまで目安です。個体の性格や相性によって、より長い時間が必要な場合もあります。
焦らず、それぞれのペースに合わせて進めることが最も重要です。
マイクロブタと猫のトラブル対処法3パターン

慣らし期間中や同居生活中に、トラブルが発生することもあります。
ここでは、よくある3つのトラブルパターンとその対処法をご紹介します。
猫が威嚇・攻撃をやめない場合
数週間経っても猫の威嚇や攻撃行動が減らない場合、以下の原因が考えられます。
- 猫の安全地帯が不足している
- マイクロブタとの距離が近すぎる
- 猫がもともと極度に臆病な性格
- 過去に他の動物とのトラウマがある
対処法:
1. 一度ステップを戻す
完全隔離やケージ越し対面の段階に戻り、より時間をかけて慣らします。
焦りは禁物です。
2. 猫の逃げ場を増やす
キャットタワーを追加する、猫専用の部屋を確保するなど、猫が完全に安心できる場所を拡充します。
3. フェロモン製品の使用
フェリウェイなどの猫用フェロモン製品を使用することで、猫の不安を軽減できる場合があります。
4. 獣医師・動物行動学の専門家に相談
1〜2ヶ月経っても改善が見られない場合は、専門家のアドバイスを受けることを強く推奨します。
場合によっては抗不安薬などの投薬治療が検討されることもあります。
5. 同居を断念する選択肢も
どうしても相性が合わず、猫が継続的にストレスを受けている場合は、両者の幸せのために同居を断念することも一つの選択肢です。
完全に別々の生活空間を確保するか、最悪の場合は信頼できる里親を探すことも検討する必要があるかもしれません。
マイクロブタが猫を追いかけ回す場合
マイクロブタの好奇心や遊び心から、猫を追いかけてしまうケースがあります。
これは攻撃ではありませんが、猫にとっては大きなストレスとなります。
対処法:
1. マイクロブタのトレーニング
マイクロブタは学習能力が高いため、『待て』や『ダメ』などの基本コマンドを教えることで、追いかける行動を抑制できます。
猫を追いかけようとした瞬間に『ダメ』と声をかけ、従ったらおやつで報酬を与えるトレーニングを繰り返します。
2. マイクロブタのエネルギーを発散させる
追いかける行動は、エネルギーが余っている証拠でもあります。
散歩の時間を増やしたり、知育玩具で遊ばせることで、猫への興味を減らすことができます。
3. 物理的な隔離
監視できない時間帯は、ベビーゲートやサークルでマイクロブタの行動範囲を制限します。
これにより、猫が安心して自由に動ける時間を確保できます。
4. 猫の垂直空間を最大限活用
マイクロブタは高い場所に登れないため、猫が高い場所に逃げられる環境を整えることが非常に効果的です。
キャットウォークや棚を部屋全体に配置し、猫が床に降りなくても移動できるようにすると理想的です。
どちらかが体調を崩した場合
同居ストレスにより、どちらかが体調を崩すケースもあります。
特に注意すべき症状は以下の通りです。
猫の体調不良サイン:
- 食欲不振(2日以上続く場合は危険)
- 嘔吐や下痢
- 過度なグルーミング(皮膚炎になることも)
- トイレ以外での排泄
- 隠れて出てこない
マイクロブタの体調不良サイン:
- 食欲不振
- 元気がない、動きたがらない
- 下痢や便秘
- 皮膚の異常(引っ掻き傷、発疹など)
- 呼吸が荒い
対処法:
1. すぐに獣医師に相談
体調不良のサインが見られたら、まずは動物病院を受診してください。
ストレス性の疾患なのか、他の原因があるのかを正確に診断してもらうことが重要です。
2. 完全隔離に戻す
体調が回復するまでは、完全に別々の環境で過ごさせます。
特にストレス性の疾患の場合、原因(同居相手)から離すことが最優先です。
3. 環境の見直し
体調が回復した後、再度同居を試みる場合は、環境を大幅に見直す必要があります。
- 生活スペースを広げる
- それぞれの専用エリアを拡充する
- フェロモン製品やサプリメントの使用を検討
- 慣らしのステップをより慎重に、より長期間で行う
4. 同居継続の可否を判断
何度も体調を崩す場合、同居自体がその動物にとって過度なストレスになっている可能性が高いです。
動物の健康と幸福を最優先に考え、同居を断念する選択肢も真剣に検討する必要があります。
マイクロブタと猫の同居に必要な環境と準備グッズ

マイクロブタと猫の快適な同居には、適切な環境整備と準備グッズが不可欠です。
ここでは、具体的な必要アイテムとその配置方法をご紹介します。
部屋のレイアウトと必須アイテム
マイクロブタと猫の同居には、最低でも2LDK以上の広さが推奨されます。
理想的なレイアウトは以下の通りです。
リビングエリア:
- 両者が一緒に過ごす共有スペース
- 広さは最低12畳以上が望ましい
- 猫用のキャットタワー(高さ150cm以上)を配置
- マイクロブタ用のサークルまたは休憩スペース
猫専用エリア:
- マイクロブタが入れない完全な避難場所
- 猫用トイレ、水飲み場、フードボウルを配置
- ベビーゲートやペットドアで区切る
- 寝床と隠れ場所を複数用意
マイクロブタ専用エリア:
- 食事スペース(猫に狙われないよう)
- トイレエリア(猫トイレとは別の場所)
- 寝床(ペット用ベッドやブランケット)
必須アイテムリスト:
| カテゴリ | アイテム | 用途 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| 猫用 | キャットタワー | 逃げ場・観察場所 | 8,000〜20,000円 |
| 猫用 | 猫専用部屋のドアゲート | マイクロブタの侵入防止 | 3,000〜8,000円 |
| マイクロブタ用 | ペットサークル | 隔離・休憩スペース | 10,000〜25,000円 |
| マイクロブタ用 | ペット用ベッド | 寝床 | 3,000〜8,000円 |
| 共通 | フードボウル(各2個) | 食事・水 | 1,000〜3,000円 |
| 共通 | トイレ(各専用) | 排泄場所 | 2,000〜5,000円 |
猫の逃げ場を確保する工夫
猫にとって、いつでも逃げられる場所があるという安心感は、同居ストレスを大幅に軽減します。
以下の工夫を取り入れましょう。
1. 垂直空間の最大活用
- キャットタワーは部屋に複数配置(最低2箇所)
- 壁にキャットウォークを設置し、床に降りずに移動できるルートを作る
- 家具の上を猫の通り道として開放する
- 高い場所に猫用ベッドやクッションを配置
2. マイクロブタが入れないエリアの確保
- ペット用ドア(猫専用サイズ)を設置
- ベビーゲートで特定の部屋を猫専用にする
- クローゼットや棚の下など、マイクロブタが物理的に入れない隠れ場所を作る
3. 複数の選択肢を用意
一箇所だけでなく、家中に複数の逃げ場を分散配置することで、猫がどこにいても安心できる環境を作れます。
最低でも3〜4箇所の逃げ場を確保しましょう。
あると便利な補助グッズ(フェロモン製品など)
必須アイテム以外にも、あると同居がスムーズになる補助グッズがあります。
1. フェロモン製品
- フェリウェイ(猫用):猫の不安を軽減する合成フェロモン製品。プラグインタイプとスプレータイプがあり、価格は3,000〜5,000円程度
- 効果:約80%の猫で不安行動の軽減が報告されています
2. カメラ(見守り用)
- 留守中の様子を確認できるペットカメラ
- トラブルの早期発見に役立つ
- 価格:5,000〜15,000円程度
3. 自動給餌器
- 食事時間を分けることで、食べ物を巡るトラブルを防止
- 価格:5,000〜10,000円程度
4. 猫用サプリメント
- 不安軽減効果のあるサプリメント(テアニン、トリプトファンなど)
- 獣医師に相談の上使用
- 価格:2,000〜4,000円程度/月
5. 知育玩具・おもちゃ
- マイクロブタのエネルギーを発散させるための知育玩具
- 猫用のインタラクティブトイ
- 価格:1,000〜5,000円程度
準備にかかる費用の目安
マイクロブタと猫の同居準備にかかる初期費用の目安をまとめました。
| 項目 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 基本アイテム | キャットタワー、サークル、ベッド、食器、トイレなど | 30,000〜60,000円 |
| 隔離・安全グッズ | ベビーゲート、ペットドア、仕切りなど | 5,000〜15,000円 |
| 補助グッズ | フェロモン製品、カメラ、自動給餌器など | 10,000〜25,000円 |
| 健康管理 | 去勢・避妊手術(未実施の場合) | 20,000〜50,000円/頭 |
| 合計 | 65,000〜150,000円 |
これに加えて、月々のランニングコストとして以下が必要です。
- フード代:マイクロブタ 5,000〜10,000円/月、猫 3,000〜6,000円/月
- トイレ用品:3,000〜5,000円/月
- フェロモン製品(使用する場合):3,000〜5,000円/月
- 獣医療費(定期健診):5,000〜10,000円/回(3〜6ヶ月ごと)
同居を始める前に、これらの費用を確保できるかをしっかり検討しましょう。
猫との相性が良いマイクロブタの選び方

すでに猫を飼っていて、これからマイクロブタをお迎えする場合、個体選びが非常に重要です。
ここでは、猫との同居に向いているマイクロブタの特徴と選び方をご紹介します。
向いている性格の見極めポイント
マイクロブタの性格は、生後2〜3ヶ月頃から徐々に表れてきます。
ブリーダーやペットショップで実際に会った際、以下のポイントをチェックしましょう。
猫との同居に向いている性格:
- 穏やかで落ち着いている:過度に興奮せず、マイペースに行動する
- 人や他の動物に友好的:初対面でも怖がらず、適度に興味を示す
- 攻撃性がない:噛んだり突いたりする行動が少ない
- 音に敏感すぎない:急な音でパニックにならない(猫の鳴き声にも動じにくい)
- 適度に社交的だが執着しない:他の個体に興味はあるが、しつこく追いかけたりしない
逆に避けるべき性格:
- 過度に活発で、常に動き回っている
- 他の個体を執拗に追いかける
- 人の手を強く噛む、攻撃的な行動が見られる
- 極度に臆病で、人に慣れていない
実際に触れ合う際は、複数回訪問して性格を確認することをお勧めします。
1回の訪問だけでは、その日のコンディションによる一時的な行動かもしれません。
ブリーダーに聞くべき3つの質問
信頼できるブリーダーであれば、マイクロブタの性格や社会化の状況について詳しく教えてくれます。
以下の質問を必ずしましょう。
質問1:『この子は他の動物と接した経験がありますか?』
生後早期に他の動物(犬、猫、他のブタなど)と触れ合った経験がある個体は、猫との同居もスムーズな傾向があります。
ブリーダーが複数種のペットを飼育している環境で育った子は、特に有利です。
質問2:『この子の兄弟姉妹の中での性格はどうですか?』
兄弟姉妹の中で、リーダー的な立場か、おとなしいタイプか、中間かを確認します。
猫との同居には、中間〜おとなしいタイプが向いています。
リーダー的な立場の子は、縄張り意識が強く出る可能性があるため注意が必要です。
質問3:『親豚の性格はどうですか?』
性格には遺伝的要素もあります。
親豚が穏やかで人懐っこい性格であれば、その子も同様の傾向を持つ可能性が高いです。
可能であれば親豚にも会わせてもらい、性格を確認しましょう。
参考:mipigなどの信頼できるブリーダーでは、性格診断やマッチングサポートを提供しています。
避けた方がいい個体の特徴
どんなに見た目が可愛くても、以下の特徴がある個体は猫との同居に向いていない可能性が高いです。
- 生後4ヶ月以降まで人との接触が少なかった個体:社会化期を逃しており、環境適応力が低い可能性
- 明らかに攻撃的な行動が見られる個体:噛む、突くなどの行動が激しい場合、トレーニングでも改善が難しい場合がある
- 健康状態に問題がある個体:病気やストレスを抱えている状態では、新しい環境への適応が困難
- ブリーダーが性格について明言を避ける個体:何か問題がある可能性があるため、理由をしっかり確認
- 極端に安価で販売されている個体:健康や飼育環境に問題がある可能性があり、将来的なトラブルのリスクが高い
マイクロブタは15年前後生きる長寿動物です。
衝動的に決めず、猫との相性も含めて慎重に個体を選ぶことが、両者の幸せな生活につながります。
マイクロブタと猫の相性に関するよくある質問

ここでは、マイクロブタと猫の同居に関してよく寄せられる質問にお答えします。
どちらを先に飼うべき?
Q. マイクロブタと猫、どちらを先に飼った方が良いですか?
**A:** どちらが先でも同居は可能ですが、若齢期に迎える方を先住にするのが理想的です。
例えば、すでに成猫を飼っている場合は、若いマイクロブタ(生後2〜4ヶ月)を迎えることで、マイクロブタが猫のいる環境を『当たり前』として受け入れやすくなります。
逆に、成体のマイクロブタがいる場合は、子猫を迎える方がスムーズです。
最も理想的なのは、両方とも若齢期(生後6ヶ月以内)に迎えることです。
この場合、社会化期の柔軟性を活かして、比較的短期間で良好な関係を築ける可能性が高まります。
留守番中は一緒にさせて大丈夫?
Q. 留守番中、マイクロブタと猫を一緒にしても大丈夫ですか?
**A:** 完全に慣れるまでは、留守番中は別々にすることを強く推奨します。
飼い主がいない状況では、トラブルが起きても介入できません。
特に慣らし期間中や同居開始後1〜2ヶ月は、留守番時は必ず別室で過ごさせましょう。
完全に慣れた後でも、以下の条件を満たしている場合のみ、一緒の留守番を検討できます。
- 監視下で数時間一緒に過ごしても全くトラブルがない
- お互いをほぼ無視して過ごせている
- 猫の逃げ場が十分に確保されている
- ペットカメラで様子を確認できる
- 緊急時にすぐ帰宅できる距離にいる
長時間の留守番(8時間以上)の場合は、慣れた後でも別々にしておく方が安全です。
マイクロブタは猫を傷つける?
Q. マイクロブタが猫を傷つけることはありますか?
**A:** マイクロブタは本来攻撃的な動物ではありませんが、意図せず猫を傷つける可能性はあります。
主なリスクは以下の通りです。
- 鼻で突く行動:遊びや好奇心から鼻で突く行動が、小柄な猫にとっては強い衝撃になる場合があります
- 体重差による事故:成長したマイクロブタ(20〜40kg)が猫(3〜5kg)の上に乗ってしまうと、圧迫事故になる可能性があります
- 噛む行動:通常はありませんが、驚いた時や防衛的になった時に噛むことがあります
逆に、猫がマイクロブタを傷つけるケースの方が実は多いです。
猫の爪や牙は鋭く、特にマイクロブタの顔や鼻を引っ掻くと深い傷になることがあります。
どちらのケースも、慣らし期間中の適切な監視と介入で防ぐことができます。
相性が悪い場合、改善は見込める?
Q. 最初の対面で相性が悪かった場合、改善は見込めますか?
**A:** 最初の対面での反応は、必ずしも最終的な相性を決定するものではありません。
初対面で威嚇や警戒が見られても、時間をかけた慣らしによって関係が改善するケースは非常に多いです。
実際、体験談でもご紹介したように、最初は激しく威嚇していた猫が、3〜6ヶ月後には一緒に昼寝するようになった事例もあります。
改善の見込みがあるサイン:
- 時間経過とともに威嚇の頻度や強度が減っている
- 徐々に距離が縮まっている(最初3m → 1ヶ月後1m など)
- お互いが相手の存在に慣れてきている(無視できるようになる)
- 食欲や活動量など、通常の生活に支障がない
一方、改善が難しいサイン:
- 数ヶ月経っても威嚇や攻撃行動が変わらない
- どちらかが継続的にストレスサイン(食欲不振、隠れる、体調不良)を示す
- 関係が時間とともに悪化している
改善が見込めない場合は、動物の福祉を最優先に考え、同居の継続可否を真剣に検討する必要があります。
犬も一緒に飼っている場合は?
Q. すでに犬も飼っています。マイクロブタ、猫、犬の3種同居は可能ですか?
**A:** 可能ですが、複雑さが大幅に増すため、より慎重な対応が必要です。
3種同居のポイント:
- 個別に慣らす:まずマイクロブタと犬、マイクロブタと猫、犬と猫というように、2頭ずつの関係を構築してから3頭同時の時間を作る
- 犬の性格が重要:犬が穏やかで猫に慣れている場合、3種同居の成功率は高まります。逆に、狩猟本能が強い犬種(テリア系など)の場合は注意が必要
- 十分な広さが必須:3LDK以上の広さが理想的。それぞれが自分のスペースを持てる環境が必要
- 段階的導入:すでに犬と猫が同居している場合、マイクロブタを最後に迎える方がスムーズです
3種同居を成功させている家庭もありますが、飼い主の観察力と時間的余裕が不可欠です。
それぞれの動物に十分な時間と注意を向けられるかを、事前にしっかり検討しましょう。
まとめ:マイクロブタと猫の幸せな同居生活のために
マイクロブタと猫の同居は、適切な準備と慣らし方によって十分に実現可能です。
ここまでの内容を踏まえ、成功のためのポイントと最初の一歩をまとめます。
成功のための3つのポイント
1. 時間をかけた段階的な慣らしを実践する
焦りは禁物です。
最低でも2〜4週間、場合によっては数ヶ月かけて、完全隔離→匂いの交換→ケージ越し対面→監視下対面→自由な同居という5つのステップを着実に進めましょう。
それぞれのペースを尊重し、無理に次の段階に進まないことが、結果的に最短ルートになります。
2. 十分な生活スペースと逃げ場を確保する
環境整備は同居成功の基盤です。
最低でも2LDK以上の広さを確保し、猫が高い場所に逃げられる環境、マイクロブタの専用スペース、そしてお互いが干渉しない食事・トイレエリアを設けましょう。
初期投資は必要ですが、これが両者のストレスを大幅に軽減し、トラブルを未然に防ぎます。
3. ストレスサインを見逃さず、柔軟に対応する
どちらかが食欲不振、隠れる、過度な威嚇などのストレスサインを示したら、すぐに対応が必要です。
ステップを戻す、環境を見直す、獣医師に相談するなど、柔軟に対応しましょう。
また、『完全な仲良し』を目指すのではなく、『平和的に共存できる』ことをゴールとする現実的な視点も大切です。
今日からできる最初の一歩
これからマイクロブタと猫の同居を始めようと考えている方へ、今日からできる具体的なアクションをご紹介します。
すでに片方を飼っている場合:
- 新しいペットを迎える前に、今の住環境を見直す(広さ、逃げ場、隔離できる部屋の有無)
- 必要なアイテム(キャットタワー、サークル、ゲートなど)をリストアップし、予算を確保
- 信頼できるブリーダーやペットショップを探し、性格の相談ができる業者を選ぶ
- かかりつけの獣医師に同居計画を相談し、アドバイスをもらう
これから両方を迎える場合:
- できるだけ若齢期(生後6ヶ月以内)の個体を選ぶ
- 同時期にお迎えするか、数週間ずらしてお迎えするかを検討
- 最初から十分な広さの住居を確保
- エキゾチックアニマルに詳しい獣医師を探しておく
情報収集を続ける:
- 実際に同居させている飼い主さんのSNSやブログを参考にする
- マイクロブタ専門のコミュニティやカフェで情報交換する
- 動物行動学に関する書籍や記事を読む
マイクロブタと猫の同居は、簡単ではありませんが、不可能でもありません。
適切な知識と準備、そして何よりも両者への愛情があれば、幸せな多頭飼育生活を実現できます。
この記事が、あなたとペットたちの幸せな暮らしの一助となれば幸いです。
参考:猫豚カフェPIGCATでは、実際にマイクロブタと猫が一緒に過ごす様子を見学できます。同居を検討している方は、一度訪れてみるのも良いでしょう。


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